ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

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ジョー ネスボ
集英社
2013-10-18

5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
オスロにその年の初雪が降った日、一人の女性が姿を消した。
彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが残されていた。
捜査に着手したハリー・ホーレ警部は、この10年間で、
女性が失踪したまま未解決の事案が、明らかに多すぎることに気づく。
そして、ハリーに届いた謎めいた手紙には“雪だるま”という署名があった…。
全世界でシリーズ累計2000万部、ノルウェーを代表するミステリー作家の傑作。

“雪だるま”事件は連続殺人の様相を呈していた。
また、10年前に起きた警官失踪が、事件に関係していることも明らかとなる。
捜査班の前には、次々と容疑者が浮かぶが、
真犯人はあざ笑うかのように先回りし、
やがて、その魔手は、ハリーの身辺にも迫る…。
アルコール依存症と闘いながら捜査に打ち込む、
陰影に富む主人公と、癖のある同僚警官たち。
30カ国以上で出版されている傑作警察小説。

(内容紹介より引用)




どうも話題になっているらしい、と気になっていたミステリー。

舞台はノルウェーのオスロ。
(私の好きなエリカ&パトリックシリーズはスウェーデンです)
主役はハリー・ホーレ警部。バツイチ。
アル中を克服したばっかり?まだ途中? そんな感じです。
これもシリーズものの中の1冊らしいです。

そして、やっぱりねという感じで
名前だけだと性別がわからない・・・w
登場人物紹介に
誰々の妻って書いてあれば女性だとわかるけど
職業だけだと、しばらく読み進めないとわからない。
スカッレ、アルヴェ、イーダル、ラケル、
この中で女性は最後の一人だけです。
エーリとエーリク、女性と男性です ・゚・(ノ∀`;)・゚・

上巻は動きが鈍い、というか
じっくり土台作りしてますっていう感じで、
上下巻のうち上巻で挫折する人がいそう^^;

下巻に入るとうねるように事件が動き出します。
途中で犯人はコイツでしょって思ってたのに
違う方へいっちゃって、えー!そういうこと!?と
驚いてたら、どんでん返し的に戻ってきました。
やっぱり真犯人はアイツだった・・・。

結構な猟奇殺人でちょっとやられました。
エリカ&パトリックみたいに横道(群像劇)がないから
がっつりハードな猟奇殺人ミステリーなのかもしれません。
男性っぽいのかな。

人気作らしいので気になる方はチェックしてみては・・・?^^

ヴァン・ゴッホ・カフェ
シンシア ライラント
偕成社
1996-11

5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
―やがてヴァン・ゴッホ・カフェという名の、
ふしぎなカフェがあるといううわさが広がります。
まるで夢のような、ミステリーのような、
すばらしい油絵のようなカフェがあるといううわさです。
ニューベリー賞作家が紡ぎだした魔法の世界。

(内容紹介より引用)




児童書です(絵本ではありません)。
なのに、この装丁のお洒落さはなに~!?(笑)
ささめやゆきさんのイラストが素敵です。

平野がどこまでも続くカンザス州フラワーズ。
マークと10歳の娘・クララが営むカフェは
町の人々に簡単な朝食から提供してくれる。

そして、不思議なことがおきる。
なぜならヴァン・ゴッホ・カフェは
昔の劇場の片隅にあったからだとか・・・。

マークがある日突然詩に目覚め
料理より詩を書くことに夢中になってしまった。
仕方がないのでカフェが自ら料理するようになった!?
クララは気づいてしまった。
なぜって、マークが作れないレモンパイが出てきたから!

クスッと笑ってしまうような優しい魔法がおきるカフェ。
私も常連さんになりたい。
じんわり優しさが心に沁みてきます。
疲れてしまった大人がクールダウンするのにいいかも^^


¥1944
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
【映画「きっと、星のせいじゃない」原作本】 2015年2月20日より映画公開
(タイトル「きっと、星のせいじゃない」 配給:20世紀フォックス映画)
ヘイゼルは16歳。
甲状腺がんが肺に転移して、
酸素ボンベが手放せないまま、もう三年も闘病をつづけている。
骨肉腫で片足を失った少年オーガスタスと出会い、
互いにひかれあうが……。
生きて人を愛することのおかしみや喜びをまっすぐに描き、
死をみつめながら日々を送る若者の生々しい感情をとらえた、
傑作青春小説。

(内容紹介より引用)




YA層向けジャンルで括らず、是非大人にも読んでほしい本。
もっと早くに読み終わって
夏休みの1冊として紹介すればよかった(>_<)

16歳の少女・ヘイゼルと17歳の少年・オーガスタスの恋愛小説。
たまたま二人とも癌という持病があっただけ。

普段は手に取らないジャンルの小説だし、
初読みの作家さんですが、
訳が私にとってお馴染みの金原瑞人氏でした。

ヘイゼルは作者ジョン・グリーンの
16歳で亡くなった友人エスター・アールがモデルだそうです。

久しぶりに本を読みながら
まぶたが腫れるほど泣いてしまった。
日本の同じような小説みたいに
おキレイで悲劇的な雰囲気じゃなくて、ものすごくリアル。
人が死ぬって、そう、現実だから。

ヘイゼルは自分のことを爆弾だという。
いつかはわからないけど、
近い将来、必ず爆発して周囲に被害を及ぼす・・・
だから、被害を最小限に留めるために
他者との余計な関わりを避けることにしている。
だけど、アイザックという共通の癌友だちを介して
かっこいい少年オーガスタスに出会った。

彼ら3人の癌は三者三様の病名と進行度で
考え方も、悲しむポイントもそれぞれ違うのだ。

誰かの親である人たちと、
誰かの子供である人たちに読んでほしいです。

忘れがちだけど、私が今生きている理由は、
この地球上に「まだ死にたくない」といいながら
先の時間を切られてしまった人がいる限り、
自ら命を絶つのは究極の我儘だと思う・・・から。
残された者として生きるのは簡単じゃない。

映画化もされていたんですね。
そちらのタイトルは「きっと、星のせいじゃない。」
原題がThe Fault in Our Stars
タイトルだけで考えると映画の方がいいかも^^

本の装丁がAmazonの画像だと映画版だけだったので、
私がゲットした通常版はこんなイラストでした↓
2015080910380000 (214x300)
参考までに映画の予告編も↓

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