ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

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5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (72件のカスタマーレビュー)
膨大な書物を暗記するちから、
遠くの出来事を知るちから、
近い将来を見通すちから―
「常野」から来たといわれる彼らには、
みなそれぞれ不思議な能力があった。
穏やかで知的で、権力への思向を持たず、
ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?
不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。
優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。

(内容紹介より引用)




読書メーターで私の大好きな1冊『猫と妻と暮らす』と
この本の世界観がよく似ていると小耳にはさみ、
これは放っておけない!と読んでみました。

私はどうしてこの本の存在を知らなかったんだろう・・・!

<目次>
大きな引き出し
二つの茶碗
達磨山への道
オセロ・ゲーム
手紙
光の帝国
歴史の時間
草取り
黒い塔
国道を降りて・・・

1話目の『大きな引き出し』は
常野一族の人々についての紹介のような感じで
一番柔らかいかも。。。

ギョッとして、来た来た!と思うのが
『オセロ・ゲーム』

時の流れの大きさを感じられて
自分の好みだった『手紙』

そしてタイトル作の『光の帝国』
戦争という狂気にとらわれた時代、
ツル先生の慟哭に心がゆさぶられます。

どれも短い物語なので
読み終わってしまうのがもったいなくて
ゆっくり時間をかけて読んでいました。

何かしらの特化した能力を持つ常野一族。
権力の頂点を目指すのではなく
在野で普通に暮らすことを望む彼ら。
もしかしたら、ほんとにどこかにいるかもしれない。
そんな夢を見させてくれます。

これまで『猫と妻と暮らす』の世界観をうまく表現できなくて
『家守奇譚』が似てるかも~といってきましたが、
断然こちらですね!
出版年月からすると、
『猫と~』が、この『光の帝国』に似てるというべきなのかな。
常野一族の物語は続編があるようなので
積読は見ないことにしてw 読んでみたいと思います。
ついでに『猫と~』も再読したいなぁ。


シンガポールで〈アンティ・リーズ・ディライツ〉という
名物カフェを営むアンティ・リーは、知りたがり屋で負けず嫌い。
観光地の島で見つかった女性の遺体が知人と知るやいなや、
メイドがいさめるのも聞かず、探偵ごっこを始めてしまう。
ある時はカフェの料理人、
ある時は真珠のネックレスをつけた優雅な老婦人として警部よりも一枚上手だ。
けれど真犯人を見つける前に、
マングローブの森で第二の死体が見つかり……。

(内容紹介より引用)




コージーブックス(原書房)からの新シリーズ。

表紙のイラストもなかなか良くて、
舞台がシンガポールって読んだことないかも・・・
というのと、
主人公がぽっちゃりな老婦人で
ランチを提供するカフェのオーナー兼料理人とくれば
必ずおいしいものたちが登場するはず!
それじゃ、読んでみなくちゃねって(笑)

シンガポールは多種多様な人種が住み、明確な貧富の差がある。
そして、国際的な観光地でもあります。

若かりし頃に1度だけ訪れたことがあって
近代的で清潔な都市でした。
ただ、宿泊していたホテルに
同行した女友だちと観光から帰ってきたら
そのホテルのボーイさん(?)に
私だけ現地人と思われてロビーで止められた・・・。
一瞬の間の後、友だちとボーイさんが爆笑!!!
私だけポカーーーン(´・ω・`)
えぇ、そんなこともありました・・・・。。。。。

えーと、
コージーミステリです。

主役のアンティ・リーが老婦人だからか、
そもそもアメリカ人ではないからか、
登場する女性たちが自我を貫く我儘・・・いえ!w
自己主張を激しくしないタイプなので
読んでいてストレスがなかったです。

それでも、アンティ・リーは亡き夫から
“キアスー・ケーポー・エム・ザイ・セ”と言われていたそう。
意味は、
負けず嫌いな人が自分のことのように
他人のことにも首を突っ込み周囲をはらはらさせる。

アンティ・リーが都合よく
「私はもう、おばあさんなのよ」と言うのがおかしかった!
小柄でふくよか=ぽっちゃりなおばあさん、
私もそうなりつつあるなぁ、と思ったら親近感沸いてきたわー(笑)

彼女の経営するアンティ・リーズ・ディライツで出すメニューは
シンガポールのおふくろの味という存在の料理たちで、
プラナカン料理又はニョニャ料理と呼ばれるんですね。
中国系、マレー系に欧米の文化が混ざり合ったそうです。
ココナツの香りに様々なスパイスが効いた料理、好きです♪
巻末にアチャー(ピクルス)のレシピが載っていました。

ミステリーとしても簡単過ぎず、楽しめました。
近いのに、あまり知らない国の文化や
人々の生活が覗けておもしろかったです。
「アジアン・カフェ事件簿1」となっているので
続刊ありそう・・・読みたいです^^

呪われた航海
イアン ローレンス
理論社
2001-09

5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
荒涼たる海岸線。
嵐の夜、人々は崖の上から、波に翻弄される大型帆船を見つめる。
ひたすらに難破を待ちわびて。
初航海で嵐に見舞われた少年は、恐ろしい村に漂着したことを知る…。
『宝島』を彷彿させる冒険小説。
スティーヴンスンの再来。

(内容紹介より引用)




YA層向け海外翻訳本。
とはいっても、ホラーとミステリー要素があって
大人でも十分楽しめる小説でした。

紹介文に「『宝島』を彷彿とさせる」とあるのですが
『宝島』ってこんな感じだったっけ?と^^;

主人公の少年ジョンは14歳。
父の跡を継いで船主として陸にいるより
船に乗って初めての航海に出た!

レッカー(難破屋)、呪いをかける老婆、
青白い人魂、両脚のない男、舌のない男・・・etc
ぎゃー!
そして、密輸疑惑に殺人事件。
本当にYA層向けかしら?と思ってしまいます。

ドッキドキしながらジョンと一緒に冒険してきました。
おもしろかったです^^
少年たちだけでなく、冒険の心をもった人たちへオススメです。

そして、著者イアン・ローレンスの
海洋冒険小説三部作の1作目とのこと。
続く2作目、3作目は↓。。。私は未読です。

死をはこぶ航海―The Smugglers
イアン ローレンス
理論社
2003-03


The Buccaneers 闇にひそむ海賊
イアン ローレンス
理論社
2004-07


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