膨大な書物を暗記するちから、
遠くの出来事を知るちから、
近い将来を見通すちから―
「常野」から来たといわれる彼らには、
みなそれぞれ不思議な能力があった。
穏やかで知的で、権力への思向を持たず、
ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?
不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。
優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。
(内容紹介より引用)
読書メーターで私の大好きな1冊『猫と妻と暮らす』と
この本の世界観がよく似ていると小耳にはさみ、
これは放っておけない!と読んでみました。
私はどうしてこの本の存在を知らなかったんだろう・・・!
<目次>
大きな引き出し
二つの茶碗
達磨山への道
オセロ・ゲーム
手紙
光の帝国
歴史の時間
草取り
黒い塔
国道を降りて・・・
1話目の『大きな引き出し』は
常野一族の人々についての紹介のような感じで
一番柔らかいかも。。。
ギョッとして、来た来た!と思うのが
『オセロ・ゲーム』
時の流れの大きさを感じられて
自分の好みだった『手紙』
そしてタイトル作の『光の帝国』
戦争という狂気にとらわれた時代、
ツル先生の慟哭に心がゆさぶられます。
どれも短い物語なので
読み終わってしまうのがもったいなくて
ゆっくり時間をかけて読んでいました。
何かしらの特化した能力を持つ常野一族。
権力の頂点を目指すのではなく
在野で普通に暮らすことを望む彼ら。
もしかしたら、ほんとにどこかにいるかもしれない。
そんな夢を見させてくれます。
これまで『猫と妻と暮らす』の世界観をうまく表現できなくて
『家守奇譚』が似てるかも~といってきましたが、
断然こちらですね!
出版年月からすると、
『猫と~』が、この『光の帝国』に似てるというべきなのかな。
常野一族の物語は続編があるようなので
積読は見ないことにしてw 読んでみたいと思います。
ついでに『猫と~』も再読したいなぁ。




