ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

カテゴリ:「は行」で始まる作家 > 樋口有介

2
連続バラバラ殺人事件に翻弄される警察。
犯行現場の田舎町に「平和」な日々は戻るのか。
いくつかの「断片」から浮かび上がる犯人とは。
「ピース」が解明されたとき、すべてが繋がった……。

(BOOKSデータベースより引用)




タイトルの「ピース」、どんなイメージかって
カメラに向かってニッコリ笑ってピースサインしてしまう、
ベタですがこのイメージですねぇ。

ところがこの本を最後まで読むと
違うイメージを持ってしまいそうです。
ちょっと背筋が寒くなるような「ピース」でした。

なぜなら連続殺人事件は
「ピース」から始まったのですから。

あまり色々書いてしまうとネタバレになってしまう、
事件解決ものの感想を書く時のジレンマが・・・!^^;

「ピース」がわかった時、
そんなことで!?と思うか、犯人に共感するか。

確かに悲しく辛い出来事ではあったけど、
「ピース」に罪はないと私は思って
読後感があまりよくなかったです。
「ぼくと~」と同じ作家さんなんだけど
全然違うと思ってしまいました。

ピース (中公文庫)/樋口 有介


¥720

Amazon.co.jp

5
高校二年の夏休み、同級生の女の子が死んだ。
刑事の父親と二人で暮らすぼくは、
友達の麻子と調べに乗り出したが……。
開高健から「風俗描写が、とくにその“かるみ”が、しなやかで、
的確であり、抜群の出来である」と絶賛され、
サントリーミステリー大賞読者賞を受賞した、
青春ミステリーの歴史的名作。

(BOOKSデータベースより引用)




例えば、「西の魔女が死んだ」(梨木香歩)を
中学生ぐらいの娘がいたら読んでみて~と思ったように、
もし中学生の息子がいたら是非読んでみてほしいと思うような1冊です。
少しぐらい理解できないところがあってもいいから^^

「こんな暑い日に死ぬことはなかった。
夏休みなんて、泳いだり恋をするものだと思っていたのに・・・・・。」

↑文庫の帯に書かれていました。
こんな短い文からでも
主人公の男の子の飄々とした雰囲気が伝わってきます。

読み終わって何より驚いたのが
ミステリー大賞を受賞したのが1988年!!
全然古さを感じさせないのはすごいと思う。
どうりでケータイなんで出てこないはずだわww

一生懸命になることがあまりなさそうに見える主人公シュン、
十分「今」の同世代にも共通すると思う。
すごく大人びたところもあって驚くけど、
ふと振り返ってみれば自分たちだって親が思うほど
精神的には幼くなかったわけだし、同じだわねw

事件、ちゃんと解決しますよ、彼らが。。。(^^)v

そして、また少し苦い思いをして
ほんの少し大人になっていく。

ほんとに羨ましいくらい
若くタフできらきらした空気が漂っているような小説です。

ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)/樋口 有介


¥650

Amazon.co.jp

↑このページのトップヘ