ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

カテゴリ:「あ行」で始まる作家 > 伊坂幸太郎

わははは!正しく奇想天外!









「SOSの猿」  中公文庫  2012年11月発行




伊坂幸太郎  (Isaka  Koutarou)






家電量販店の店員・遠藤二郎は、イタリアで修行した「エクソシスト」というもう一つの顔を持つ。


遠藤は他人の発する「SOS」を見過ごせない性格だった。


ある日、知り合いの「辺見のお姉さん」に


ひきこもりの息子・眞人の悪魔祓いを依頼され、辺見家に赴く。

一方、桑原システムの社員・五十嵐真は、


20分間で300億円の損失を出した菩薩証券の株誤発注事故の調査を命じられる。


菩薩証券は、ミスの原因をシステムのせいにしたがっているという。


聞き取り調査を始めた五十嵐は、なぜか奇怪な幻想に翻弄されていく。

眞人の部屋で「西遊記」を発見する遠藤。


そして五十嵐の前には異形の猿が......。


これは現実か妄想か。二つの物語のゆくえはいかに。






(BOOKSデータベースより引用)











これは伊坂ファンでも苦手と感じる人もいそうです。


読んでて、


あれ?これって誰の本だっけ?森見登美彦?万城目学?


って混乱しそうになります(笑)




遠藤の物語は「私の話」、


五十嵐の物語は「猿の話」として交互に進んでいきます。




最後にシンクロして1つの物語になるんだけど・・・




実際にあったことと、予言と、妄想と、


そして「いま」はいつで、ここはどこなのか?




理屈じゃ説明できない伊坂ワールドへようこそ!ってw




伊坂作品をそんなにたくさん読んでるわけじゃないけれど


今までに読んだことのないタイプのストーリーでした。


漫画と対になっているそうです。




猿、出現すると獣臭がするらしいよww




個人的にはもちっとエクソシストやってほしかったなぁ。


面白いんだけど、ちょっと疲れた(^^ゞ




それから、孫悟空のお話は知ってて下さいw




SOSの猿 (中公文庫)/中央公論新社



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映画化されましたが、そちらは観ていません~。


第21回山本周五郎賞受賞作。









「ゴールデンスランバー」  新潮文庫  2010年11月発行




伊坂幸太郎  (Isaka Kotaro)






衆人環視の中、首相が爆殺された。


そして犯人は俺だと報道されている。


なぜだ? 何が起こっているんだ? 


俺はやっていない──。


首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。


暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。


行く手に見え隠れする謎の人物達。


運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。


スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。





(BOOKSデータベースより引用)













映画化されていて、その時のテレビCMがすごくて


すっかり観た気になってしまっていました。


そして、積読本の中にもずっと・・・


読んだ気になっていたのを少し前に引っ張り出しました(^^ゞ




タイトルは、ビートルズの


「アビー・ロード」というアルバムに入ってる曲のタイトルですね。


なかなか良い曲です♪


黄金のまどろみ?うたた寝とかそんな感じっぽい。




曲を知って、本を読んだら、


やっぱり映像も観たくなります。


主役の堺正人さん、嫌いじゃないし^^




無実の罪で追われることになった青柳を


学生時代の友人たちや、職場の先輩等が助けてくれます。


理由は「無実に決まってる!」ただそれだけ。


10年という月日が過ぎているのに・・・!


青柳も言う、


「もう自分に残された武器は人を信じることだけだから」と。




大きな力で証拠が次々と捏造されていく中で


仲間が必死で信じ合い、力を合わせる。


古臭くてアナログかもしれないけど、


マシンじゃない私たちの唯一の武器なのかもしれない。




ふと、考えてしまった。


もし自分が青柳の立場になったら


こんな風に手を差し伸べてくれる人はいるだろうか?




大きな組織力の前には


私たち一般市民は、なんと無力なんだろう。


こんなことも有り得るだろうと思わせられます。




読後感、悪くないです。




これはこれで、一気読み出来るくらい面白いんだけど、


私は「モダンタイムス」の方が上かな。




ゴールデンスランバー (新潮文庫)/新潮社



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3部作となっています。「魔王」1冊の中に「呼吸」が入っています。




今、「魔王」 → その5年後、「呼吸」 → 更に数十年後、「モダンタイムス」




どうせ読むなら是非順番に読んで欲しくて、感想を通しで書くことにしました。









「魔王」 講談社文庫




伊坂幸太郎 (Iaska Koutarou)




会社員の安藤は弟の潤也と2人で暮らしていた。


自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、


その能力を携えて、1人の男に近づいていった。


5年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。






「モダンタイムス」 上・下巻 講談社文庫




検索から、監視が始まる。


恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、


ある出会い系サイトの仕様変更だった。


けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。


そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。


彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。




仕組みを知る勇気はあるか?


5年前の惨事――播磨崎中学校銃乱射事件。


奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。


謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか? 


追手はすぐそこまで……大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むには――







(BOOKSデータベースより引用)











かなりのボリュームですが、エンターテイメントとしてとても面白いので


途中でだれることなく一気に読めました。




不思議な力についてはあんまり深く掘り下げて考えなくてもいいと思います。




「検索から、監視が始まる。」


システムとして不可能ではないと分かるからこそゾッとします。




「魔王」のあとがきにメッセージ性は特に持たせようとしていないようなことを


著者が書いていましたが、


読んでる方は強いメッセージを感じてしまいました。




「考えろ!考えろ!」ずっと根底にあるメッセージのような気がする。


扇動された世論に流されるのではなく、自分の頭で考えるのだ。


それから「勇気」。


「~しない勇気」と「~する勇気」。


要するに頭の中で考えてるだけじゃなくて行動しろ、ということだと思いました。


考えることと勇気というと簡単で当たりまえのように思ってしまうけど


勇気って行動することも含まれているんだよってなると


急に難しくなって尻込みしてしまうのが今を生きる私たちなのかな・・・




行動したことで自分の周囲に起きる余波のようなものを考えずにいられないから。




あなたはめくれたスカートを直してあげますか?


それとも・・・?




私が最初に「伊坂幸太郎」に触れたのは


「陽気なギャングが地球を回す」でした。


暇つぶしになればいいや、ぐらいの気持ちで手に取ったのを覚えています。


ところが、これが面白くって最後まで目が離せないって感じでした。


やっぱり伊坂幸太郎氏の作品は楽しめる!( ´艸`)ムププ






魔王 (講談社文庫)/伊坂 幸太郎



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モダンタイムス(上) (講談社文庫)/伊坂 幸太郎



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モダンタイムス(下) (講談社文庫)/伊坂 幸太郎



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