ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

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悪女は自殺しない (創元推理文庫)
ネレ・ノイハウス
東京創元社
2015-06-12

¥1296
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
ドイツ、2005年8月。
警察署に復帰した刑事ピアを、
飛び降り自殺に偽装された女性の死体が待ち受けていた。
実際は動物の安楽死に使用される薬物による毒殺で、
夫の獣医や彼の働く馬専門動物病院の共同経営者たちが疑われる。
だが刑事オリヴァーが指揮を執る捜査班が探るうち、
隠された数々の事件が繋がりはじめ……。
〈ドイツミステリの女王〉の人気に火をつけたシリーズ第一弾。
解説=千街晶之

(内容紹介より引用)




刑事オリヴァー&ピアシリーズの・・・
シリーズとしては、1作目。
翻訳本としては、3作目。
なんともややこしいことですw

最初に読んだ『深い疵』がシリーズ3作目、翻訳1作目。
2冊目の『白雪姫には死んでもらう』はシリーズ4作目、翻訳2作目。
うーうーうー・・・
次に翻訳されるのはシリーズの何作目なんだろう?^^;

オリヴァー率いるチームの刑事たちが初登場なので
それぞれのキャラクターについてより知ることができます。
ただ、先に読んだシリーズの3、4作目で
退職に追い込まれた刑事とか、
破たんしたオリヴァーのプライベートとか、
先を知ってしまっていると少々醒める気分もでてきたりしました。

ミステリとしては、やはり読み応えありました。
シリーズ1作目で当初は自費出版だったとは思えません。

自殺にみせかけた殺人事件。
その殺人犯を捕まえるために捜査する内に
これでもかってくらいの犯罪が噴出!
オリヴァー曰く、
「たくさんの石をほじくり返し、
たくさんのゴミを明るみにだしたが、
肝心なことを見逃して・・・」(本文より)
そうなんです。
大きな組織犯罪ともいえる事件を探り当てたけど、
オリヴァーの逮捕するべき殺人犯を見つけられないんです。

あっちにぶつかり
こっちにぶつかりしながら
やっと辿り着いた真相は・・・!

空軍基地跡地の燃料貯蔵槽から人骨が発見された。
検死の結果、11年前の連続少女殺害事件の被害者だと判明。
折しも、犯人として逮捕された男が刑期を終え、故郷に戻っていた。
彼は冤罪だと主張しつづけていたが村人たちに受け入れられず、
暴力をふるわれ、母親まで歩道橋から突き落とされてしまう。
捜査にあたる刑事オリヴァーとピア。
人間のおぞましさと魅力を描いた衝撃の警察小説!
ドイツで 350万部突破のシリーズ最新作! 解説=福井健太

(BOOKSデータベースより引用)




「深い疵」に続きシリーズ2冊目。

1冊目の「深い疵」は第二次世界大戦にまで遡り、
ストーリーに深い広がりをみせたようでした。
対して2冊目のこの本は、
小さな集落の閉鎖性と排他性・・・
解説にもありましたが、まるで横溝正史の書く日本の村みたい。

事件のおこる集落は一人の成功者(富裕者)によって
支配されているといってもいい状態なのだ。

そんな土地でおきた殺人事件。
犯人は捕まったが冤罪を訴える。

不利な証拠や証言が並び、
矛盾点に気づくことなく当時の捜査は終了してしまった。

犯人にされた青年は信じていた友人たちに陥れられたのだ。

小さな集落での集団いじめかリンチか。
似たような事件がここ数日報道されていました。

オリヴァーとピアは11年前の事件から調べなおすが、
その余波は自分のチームにも影響を及ぼした。

今回は事件の捜査・解決と並行して
オリヴァーの私生活にも大きな変化がおきます。
それを認めて受け入れるまでのオリヴァーの女々しいこと!!!
オイオイ!っていうより
おぉ~い、しっかりしろぉ~って感じ(笑)
相棒のピアがあきれるくらい仕事に身が入らず、上の空w

まぁ、最後には事件もオリヴァーのプライベートも片付いてよかった^^

次はまだ出版予定が決まっていないようです。
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)/東京創元社


¥1,365

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5
ホロコーストを生き残り、
アメリカ大統領顧問をつとめた著名なユダヤ人が射殺された。
凶器は第二次大戦期の拳銃で、
現場には「16145」の数字が残されていた。
司法解剖の結果、
被害者がナチスの武装親衛隊員だったという驚愕の事実が判明する。
そして第二、第三の殺人が発生。
被害者の過去を探り、犯行に及んだのは何者なのか。
複雑な構成&誰もが嘘をついている&著者が仕掛けたミスリードの罠。
ドイツでシリーズ累計200万部突破、破格の警察小説! 
訳者あとがき=酒寄進一

(BOOKSデータベースより引用)




読み応えあり!です。

刑事オリヴァー&ピアシリーズの翻訳1作目。

「本が好き!」でレビューを見て、
シリーズ2作目の献本に外れたのが読むきっかけw
2作目の「白雪姫には死んでもらう」が読みたくて、
どうせなら1作目から読んでみよう、と思ったのでした。

最初、ドイツ名に慣れてなくてつっかえそうになりますw
主人公の名前がそもそも、
オリヴァー・フォン・ボーデンシュタイン・・・長い(-_-)
貴族の出だそうだ。
ヴァトコヴィアクとか、
英語圏の小説ではなかなかお目に書かれないお名前です。
登場人物も多く、それぞれ個性が際立っています。

著者はドイツ人、そして物語の舞台もドイツです。

現代のドイツで事件が起きるけれど、
その根はとても深く、
第二次世界大戦に遡る。

私たちはよく知っているはず・・・
その当時のドイツで何が行われ、どんな社会情勢だったか、を。

終戦(敗戦)のどさくさに紛れ、行われた犯罪。
戦争中に弾圧された側から見れば決して許せない。

まるで過去から
執念で蘇ったものが漂っているのではないかと思ってしまう。
でも、殺人事件には必ず生身の犯人がいるのだ。

かなりのボリュームですが(文庫本の厚さ2㎝あり)
事件の渦中にあっという間に引き込まれていきます。

オススメです!
ちなみに2冊目を読み始めました。
深い疵 (創元推理文庫)/東京創元社


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