幽霊でもない、妖怪でもない、「なんだかわからないもの」が、
実は身の回りに潜んでいるかもしれない。
ほら、あなたのすぐそばにも……。
無邪気に見える子供の心にさえ巣くう「闇」を
まっすぐ見据えた身も凍る怪談と、
日常と非日常の間に漂う世にも不思議な物語。
『このさき危険区域 学園ミステリアス・ストーリーズ』を改題、
新たに11編を加えて再編集した著者初の怪奇短編集。
(内容紹介より引用)
昨年12月に亡くなられた著者、
香月日輪さんの一周忌に向けて
積読の中から選びました。
こういうお話たちは大好きです。
もう、読み終わってしまうのがもったいなくて・・・!
大きく分けて4つの構成になっているように感じました。
最初の
「このさき、危険区域~学校のこわい話」は
わかりやすい怖さとでもいいましょうか。
友だち同士で怪談話をしてて
キャーキャー悲鳴あげてしまうイメージのショートストーリーたちです。
そして『黒沼』
ずっと前に読んだ『桜大の不思議な森』の
主役・桜大(おうた)のもっと幼い頃のお話です。
物語の舞台になってる桜大たちの村がいいんです。
次の「譚の部屋」に集められてるお話たちが
一番好みかもしれません。
ホラーだけでなく、笑ったり、じんわりしたり
そんな不思議なショートストーリーばかりでした。
『はげ山の魔女』なんて、まずタイトルで笑ってしまった!
最後の『春 茶屋の窓辺にて候』は
まるでお芝居のセリフを読んでいるよう、と思ったら
香月さんが脚本として書いたものを手直しされて
読み物にしたそうです。
凄腕の渡世人を主役にした時代物で、よかったです。
著者自身による文庫版あとがきまで楽しめました。
あー おもしろかった!



