ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

カテゴリ:「か行」で始まる作家 > 香月日輪


5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
幽霊でもない、妖怪でもない、「なんだかわからないもの」が、
実は身の回りに潜んでいるかもしれない。
ほら、あなたのすぐそばにも……。
無邪気に見える子供の心にさえ巣くう「闇」を
まっすぐ見据えた身も凍る怪談と、
日常と非日常の間に漂う世にも不思議な物語。
『このさき危険区域 学園ミステリアス・ストーリーズ』を改題、
新たに11編を加えて再編集した著者初の怪奇短編集。

(内容紹介より引用)




昨年12月に亡くなられた著者、
香月日輪さんの一周忌に向けて
積読の中から選びました。

こういうお話たちは大好きです。
もう、読み終わってしまうのがもったいなくて・・・!
大きく分けて4つの構成になっているように感じました。

最初の
「このさき、危険区域~学校のこわい話」は
わかりやすい怖さとでもいいましょうか。
友だち同士で怪談話をしてて
キャーキャー悲鳴あげてしまうイメージのショートストーリーたちです。

そして『黒沼』
ずっと前に読んだ『桜大の不思議な森』の
主役・桜大(おうた)のもっと幼い頃のお話です。
物語の舞台になってる桜大たちの村がいいんです。

次の「譚の部屋」に集められてるお話たちが
一番好みかもしれません。
ホラーだけでなく、笑ったり、じんわりしたり
そんな不思議なショートストーリーばかりでした。
『はげ山の魔女』なんて、まずタイトルで笑ってしまった!

最後の『春 茶屋の窓辺にて候』は
まるでお芝居のセリフを読んでいるよう、と思ったら
香月さんが脚本として書いたものを手直しされて
読み物にしたそうです。
凄腕の渡世人を主役にした時代物で、よかったです。

著者自身による文庫版あとがきまで楽しめました。
あー おもしろかった!

3
下町不思議町物語 (新潮文庫)
香月 日輪
新潮社
2012-01-28

¥464
西の方から転校してきた小学六年生の直之。
病気のせいで体が小さくても、方言をからかわれても、
母親がいなくて厳しいおばあちゃんに辛くあたられても、挫けない。
彼が元気なのは、路地の向こうの不思議な町で、
師匠とその怪しい仲間が温かく迎えてくれるから。
でも、ある日、学校でのトラブルがもとで直之は家出する。
おばあちゃんとお父さんは、直之との絆を取り戻せるのか……。

(内容紹介より引用)




積読にあった香月さん、結構ねかせてたかも(^^ゞ

不思議町には行ける人と行けない人がいるらしい。
直之はもちろんすんなり行けた男の子。

ところが直之の遊びに行った先を見てみようとする
父や祖母には辿り着けない・・・
どうしても見つからないのだ。

その不思議な路地と
そこに住む何かが違う人たちの存在を楽しみつつも
直之と父、そして厳格な祖母たちが
家族として成長する物語でもある。

家出してしまった直之を探しに、というより
行き先は不思議町しかないので
迎えに行きたいのだが、前回
父と祖母には路地が見つけられなかった。
さて、どうなる?

香月さんらしい優しいストーリーです。
登場人物たちが他のシリーズとリンクしてるそうです。
私は読んでなかったり、すっかり忘れちゃったり、でした^^;

新潮文庫版は大人向け、といっても
中学生からなら大丈夫でしょう。
先に岩崎書店から出版された単行本は児童書のようです。
こちら↓

4
ねこまたのおばばと物の怪たち (角川文庫)
香月 日輪
KADOKAWA/角川書店
2014-12-25

¥432

継母に子供ができて家族とうまくいかなくなった舞子。
学校でもいじめられ、
幽霊が出るというイラズ神社にひとり行かされることに。
だがそこは、ねこまたのおばばと不思議な物の怪たちが住んでいる世界で!?

(内容紹介より引用)




昨年の暮れ、
この文庫新刊を本屋さんの店頭でチェックして帰宅後に
著者である香月日輪さんの訃報を知りました。
何かの間違いかと思いました。
だって、今さっき新刊を見てきたばっかりでしたから。。。

少し「となりのトトロ」とダブるような
優しくて不思議な世界が広がります。

子どもって大人が思ってるほど
鈍感でもなければ、無知でもないのです。

私たちだって最初から大人だったわけじゃないのにね。
忘れてしまうのだ。
豊かな心の起伏を持っていたことを・・・。

香月さんらしいお話です。
文庫の読める10代からどうぞ。

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