ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

カテゴリ:「か行」で始まる作家 > 近藤史恵

4

¥650
職を失った木崎淳平は、鬱屈した心を抱えてハワイ島にやってきた。
滞在先のホテル・ピーベリーは小さいけれど居心地が良く、
他に四人の日本人旅行者がいた。
だが、ある夜、客の一人が淳平に告げる。
「楽しみにしてろよ。今に面白いものが見られる」不吉な予感の通り、
その後、客の一人が溺死し――。
様々な顔を持つハワイ島の自然と、
人生の夏休みを謳歌する人々が抱える闇を巧緻な筆致で描く、
一気読み必至の傑作ミステリー。

(内容紹介より引用)




文庫になってました。
私はいつも通り古本屋さんで単行本をお安くゲット!
新刊当時にタイトルとキャッチに惹かれてたけど、
手に取るチャンスに巡り合わず・・・

なかなかのミステリーでした。

ハワイ島までやってきて
オーナーが日本人なのはともかく、
宿泊者までが全員日本人、というところがもったいない。

このミステリーのキーは
「リピーターお断り」ってところ!
だからなのか、滞在期間を最長にする人ばかりらしい。
まず最初の宿泊客が消え、
嘘が1つずつバレていき・・・
主人公?の木崎淳平が失職した経緯も
結構なコトでした^^;

で、ラストの答え合わせ的シーンでは、
私が焦点を当てていた人物じゃなくて
あ、そっちね!と、やられてしまいました~。

ピーベリーというのはコーヒー豆のこと。
普通はコーヒー豆って2粒が1つのさやに入ってるけど、
ピーベリーと呼ばれる豆は1粒しか入ってないんだそう。
貴重なので、もちろんお高い。

そのコーヒー豆に孤独を感じた人が
ホテルの名前に・・・。

で、ホテルで食べる食事が
なんともおいしそうに描かれてる!
シーツ交換した後のシーツの真っ白さとか、
ハワイ島ならではの変化に富んだ気候とか、
そういう描写が繊細でした。

長すぎる休暇は人を駄目にするようです。。。

この本の感想を書いたと思っていたら
同じ近藤史恵さんの「桜姫」の感想だった・・・(-_-)

3
桜姫 (角川文庫)
近藤 史恵
角川書店
2008-02

¥555

十五年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として
将来を期待されていた少年・音也が幼くして死亡した。
それ以降、音也の妹・笙子は、
自らの手で兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。
自分が兄を殺したのではないだろうか?
誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、
音也の親友だったという若手歌舞伎役者・中村銀京が現れた。
二人は音也の死の真相を探ろうと決意するが―。
封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリー。

(内容紹介より引用)




何冊も読んでいる作家さんですが
こういう雰囲気のストーリーは初めて、かな。

フラッシュバックのような笙子の夢や
銀京という人物の怪しさ、
早逝したという笙子の兄・音也も、
その両親の態度も、
何もかもが信じられないような心持のまま物語はすすんでいく。

そんな中でクリアに存在しているのが探偵の今泉。
彼が登場するシーンだけは確かに現実だと思える。

謎が明らかになった時、ため息が出てしまいそう。

好き嫌いがありそうな気もするストーリー。
私は「うまいなー」(プロに対して失礼なのは重々承知!)と感嘆。

探偵・今泉が登場する作品が他にもあるらしい・・・
ちょっと探してみようかな、と思いました。

最先端ファッションでオフィスの清掃人をつとめ、日常の謎も解くキリコ。
彼女は越野真琴という地味な女性から、夫の友也の行動を探ってほしいと頼まれた。
美形である友也の退社後には、数時間の空白があった。
ところが友也が事故に遭い、3年間の記憶を喪失してしまう。
その後、彼の身辺にはほかにも不審な出来事が。
キリコと大介は、夫婦の絆をめぐる謎に迫るが……。

(内容紹介より引用)




キリコちゃんシリーズ最新刊。
最新刊で初の長編です。
前3作は短編集でした。

相変わらずビル清掃の仕事に誇りを持ち、
大好きなファッションに身を包み、大介とのコンビも順調らしい^^

そんなキリコに何故か探偵まがいの依頼が・・・。

夫の行動に不審なところがあるから調査して欲しい、という奥さん。
キリコが掃除してるビルで夫が働いてるから。。。
え?て感じなんだけど、そこは置いといてw

男の大介は当然のように「プロに頼めば?」なんだけど、
キリコには境界線がなんとなくわかるというのだ。
プロに頼んでしまったら後に引けなくなる、
でも素人にお願いするならまだセーフみたいな境界線。
わかるようなわからないような・・・^^;

始まりはおそろしく唐突なんだけど、
調べていく内にやっぱり不審な行動が目に付く。
その理由に辿り着く前に本人が事故にあい記憶喪失になってしまった!

奥さんのことなんて何も覚えてない。
見知らぬ他人があれこれ世話をしてくれる、のが当たり前。
退院したら一緒に暮らす、のが当たり前。
どんな感覚だろう?

謎解きもあるけれど、
夫婦とは?愛とは?思いやりとは?
そんなことが全体を通して伝わってきます。

まだまだ若いカップルのキリコ&大介が可愛らしいです^^
モップの精と二匹のアルマジロ (実業之日本社文庫)/実業之日本社


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