ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

カテゴリ:「な行」で始まる作家 > 梨木香歩

丹生都比売 梨木香歩作品集/新潮社


¥1,620

Amazon.co.jp

2014年9月発行

胸奥の深い森へと還って行く。見失っていた自分に立ち返るために……。

蘇りの水と水銀を司る神霊に守られて吉野の地に生きる草壁皇子の物語
―― 歴史に材をとった中篇「丹生都比売」と、
「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」
「コート」「夏の朝」「ハクガン異聞」、
1994年から2011年の8篇の作品を収録する、初めての作品集。
しずかに澄みわたる、梨木香歩の小説世界。

(内容紹介より引用)



梨木さんの初期作品「丹羽都比売」(にわつひめ)が読みたくて、
それこそずっと探していましたが絶版!
古本も素人が手を出せる値段ではなくて、
ほぼ諦めていたところに今回の作品集を知りました。

<目次>
月と潮騒
トウネンの耳
カコの話
本棚にならぶ
旅行鞄のなかから
コート
夏の朝
丹羽都比売
ハクガン異聞

「丹羽都比売」だけが中編のボリュームで
他は、ほんの数ページぐらいのストーリーもある短編です。

「丹羽~」は草壁皇子とその母・持統天皇の哀しい物語。
やっと読めてよかった・・・!

その他では、「コート」「ハクガン異聞」が私は好きでした。

梨木さん自身によるあとがきを読むとわかりますが
色んなモチーフを使い、時代や世界観の設定も様々あるけど
底に流れる筋のようなものは同じ雰囲気をもっているような気がします。

ふしぎ不思議なストーリーもあって
へぇ と軽く驚きながらも楽しめました。

ずっと手元に置いておきたい本になりました。

とても楽しい♪







「村田エフェンディ滞土録」  角川文庫  2007年5月発行




梨木香歩  (Nashiki  Kaho)




時は1899年。


トルコの首都スタンブールに留学中の村田君は、毎日下宿の仲間と議論したり、


拾った鸚鵡に翻弄されたり、神様同士の喧嘩に巻き込まれたり…


それは、かけがえのない時間だった。


だがある日、村田君に突然の帰還命令が。


そして緊迫する政情と続いて起きた第一次世界大戦に


友たちの運命は引き裂かれてゆく…


爽やかな笑いと真摯な祈りに満ちた、永遠の名作青春文学。






(内容紹介より引用)









まるでエッセイのように楽しいトルコ滞在記です。




村田という日本人青年がトルコ政府から


考古学のために招聘されていた時のお話で、


村田の視点から日記のように書かれています。




エフェンディとは、


学問を修めた人物に対する一種の敬称だそうです。


作中に書いてあったけど・・・。




村田の下宿先には


様々な人種、信仰の人々が集っていました。




「家守奇譚」のお好きな方、必読かも!


繋がっていますよ~^^


そう、事実だけでなく


少ーし不思議な現象が・・・。




物語として楽しいですが、


戦争の虚しさも、哀しさも、感じられます。




「私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない・・・。」




この言葉はギリシャ人のディミトリスが好んでいた台詞。


トルコで村田の周囲にいた人々は皆この精神でいたのかもしれない。


国籍や宗教や身分を超えた繋がりだったのでしょう。




村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)/角川書店



¥514

Amazon.co.jp








梨木さん、続きます~







「りかさん」  新潮文庫  2003年7月発行




梨木香歩  (Nashiki  Kaho)




リカちゃんが欲しいと頼んだようこに、


おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。


こんなはずじゃ。


確かに。


だってこの人形、人と心を通わせる術を持っていたのだ。


りかさんに導かれたようこが、古い人形たちの心を見つめ、


かつての持ち主たちの思いに触れた時――。


成長したようことその仲間たちの、愛と憎しみと「母性」をめぐる書下ろし「ミケルの庭」併録。





(内容紹介より引用)









これは「りか」というお人形と少女・ようこのお話。





2つの章に分かれています。


養子冠の巻


アビゲイルの巻





人形というものをメインにもってくるので


少しホラー色を感じる人もいるかもしれません。





当時流行っていたリカちゃん人形は明らかに日本人ではない容姿だった。


私も持っていたけど、


実はリカちゃん人形遊びは全く面白くなかった・・・・(^▽^;)


着せ替え用の服の精密さには興味津々だったけど。


(たぶん祖父母がプレゼントしてくれたんだと思う)





ようこが本当に欲しかったのはこのハイカラなリカちゃんの方だったのに


おばあちゃんは市松人形のりかさんをくれた。


ちょっとじゃなくてかなりガックリするようこの姿が何故か微笑ましい^^





りかさんを介して知る旧家の過去。


ようこは恐れつつも子供ならではの好奇心で


真相を探ろうとするが・・・。





この物語の中で、ようこはおばあちゃんから染色を教わる。


そして物語は「からくりからくさ」へ続いていくようだ。





「りかさん」の後にある「ミケルの庭」にも大人になったようこが登場します。


「からくりからくさ」をまだ読んでないので


どちらが先なのかはわかりませんが・・・。


りかさん (新潮文庫)/新潮社



¥546

Amazon.co.jp




↑このページのトップヘ