ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

カテゴリ:「ま行」で始まる作家 > 村山早紀


風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、
夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。
彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、
どんなに傷んだ本でも元通りにできるという。
ぼろぼろになった依頼人の本を、
魔法のような手わざで綴じなおすクラウディア。
あるいはそれは本当に魔法なのか。
その手伝いをするうちに、
瑠璃のなかに秘められていた悲しみも修復されていく。
本を愛するひとたちの美しく不思議な物語。

(内容紹介より引用)




ずっと読みたいと思っていた物語が文庫になったので。
先入観を持ちたくなくて
あまりたくさんの人の読後レビューは
目にしないようにしていました。

読み終わった直後の一言→なに、この物語!
やられました~。
本好きにはたまらないですね。
風早の街シリーズで好きなのは
「花咲家」と「竜宮ホテル」でしたが、
今回の『ルリユール』きました!(笑)

図書館の司書さんがする本の修理を
家庭での傷の手当てとするならば、
ここに登場するルリユールは名医の手術でしょうか。
いや、やっぱり魔法で
魔法が使えるなら職人さんじゃなくて魔女なのよ~( ´艸`)

「宝島」と「黄昏のアルバム」の章が好きです。
ぽろぽろと泣けてきます。

最後の文庫書き下ろし「春の小函」も
ほーんの少しだけ成長した瑠璃の姿があって嬉しかった!

やっぱり紙の本を買おうと思う。
大切に読もうと思う。
そして、
おばあちゃんになっても
風早の街に立って涙を流す心をもっていたい。






あやかしが見えてしまう異能の少女さやか。
ある日、タロットカードに「死神」が現れて。
風早の街に封印されていた悪の竜と戦う少女の、傑作ファンタジー復活! 


(内容紹介から引用)




来月発売の「ルリユール」の前に積読崩しですσ(^_^;)

児童書から10年経って
加筆修正され一般向けの文庫になったそうです。
その経緯を知ると、
確かに子どもたちに読んで欲しい物語だと思います。

自分の殻に閉じこもり
世界を見ようとしてなかった少女が、
新しい環境で成長していく。

でも、そのきっかけとなる愛が
ほんの少し必要だったのでしょう。
一人ぼっちで最初の一歩を踏み出せるほど
強い人ばかりではないから…。

舞台はお馴染みの風早の街。
プロローグの江戸時代末期のお話、
とても新鮮でした!

続編があるようです。
オカルト少女探偵団、活躍するのかなぁ。
するんでしょうねぇ(笑)
桃崎さんのキャラ、結構好きです( ´艸`)


鬼は外、福は内。
外へ外へと追われた鬼はいったいどこへ行けばいいの?
ひなぎくは心を痛め、心で呼ぶのです。
鬼さんこちらへいらっしゃい。
「ここ」なら誰もあなたを嫌わない。
魔法の力に祝福され、不思議を招く竜宮ホテル。
今回のお話はひなぎくと節分の夜の物語、「水仙の夢」。
小さな書店を響呼が訪う、「椿一輪」。
玩具の白猫の魂と懐かしい奇跡の物語、「見えない魔法」など四編。

(内容紹介より引用)




前作『魔法の夜』から少し時間が経っての
風早の街「竜宮ホテル」シリーズ新作です。

このシリーズは、
他の風早の街を舞台としたシリーズに比べて
不思議(ファンタジー)色が強いと思います。

短編集です。
<目次>
水仙の夢
椿一輪
見えない魔法
雪の精が踊る夜

タイトル作は、
ひなぎくの手紙という形で始まる節分のお話。
自らもあやかしであるひなぎくは
節分で追われた鬼を思いやる・・・
水仙の香りが漂ってきて、春は近い!と心に沁みます。

1番好みだったのが『椿一輪』
大型チェーン店でない新刊書店さん、
所謂、町の本屋さんがなぜこんなにも激減してしまったのか。
現実の問題にも触れるお話でした。

どのお話も、人の優しさにあふれています。
ギスギスとしてしまった気持ちや、
棘が刺さったような心を
優しく柔らかく包んでくれる世界は
読み始めてすぐに
「あぁ~・・・」という深い呼吸と共に癒してくれました。
やっぱり風早の街が好きです。

10代から読めると思います。
表紙を開けば、すぐに世界が変わります。。。

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