ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

カテゴリ: 「た行」で始まる作家

秋の牢獄 (角川ホラー文庫)
恒川 光太郎
角川書店(角川グループパブリッシング)
2010-09-25

5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (53件のカスタマーレビュー)
十一月七日水曜日。
女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。
何をしても、どこに行っても、朝になれば全てがリセットされ、
再び十一月七日が始まる。
悪夢のような日々の中、藍は自分と同じ「リプレイヤー」の隆一に出会うが…。
世界は確実に変質した。
この繰り返しに終わりは来るのか。
表題作他二編を収録。
名作『夜市』の著者が新たに紡ぐ、圧倒的に美しく切なく恐ろしい物語。

(内容紹介より引用)




読メのイベント、
【ファンタジー・フェスティヴァル ★Demons★(10月19日-31日)】参加本。
 
短編集。
<目次>
秋の牢獄
神家没落
幻は夜に成長する

美的センスの高いホラー、という印象。

表題作『秋の牢獄』で
11月7日だけを繰り返す、自らをリプレイヤーと呼ぶ人々。
最初は、
それがそんなに恐怖を感じるとは思えなかった。
読み進める内にゾワッとしてきた。
記憶がある!
リプレイヤーたちには
今日の11/7は自分にとって何回目なのか、
昨日の11/7は何をしたのか、
また、誰がどうするのか。
先へ進むことも、将来を夢見ることもできない。

やがて、一人ずつ消えていく・・・。

3編とも囚われることがモチーフになっていました。
読後感が悪いわけじゃないけど、
エンディングに闇を見るかな。
さすが、恒川ワールドです。
恒川さんの世界観が好きなので楽しめました。

南の子供が夜いくところ (角川ホラー文庫)
恒川 光太郎
角川書店(角川グループパブリッシング)
2013-02-23

¥637
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
からくも一家心中の運命から逃れた少年・タカシ。
辿りついた南の島は、不思議で満ちあふれていた。
野原で半分植物のような姿になってまどろみつづける元海賊。
果実のような頭部を持つ人間が住む町。
十字路にたつピンクの廟に祀られた魔神に、呪われた少年。
魔法が当たり前に存在する土地でタカシが目にしたものは―。
時間と空間を軽々と飛び越え、
変幻自在の文体で語られる色鮮やかな悪夢の世界。

(内容紹介より引用)




連作短編集だと思います。
舞台となるのは南の島「トロンバス島」

<目次>
南の子供が夜いくところ
紫焔樹の島
十字路のピンクの廟
雲の眠る海
蛸漁師
まどろみのティユルさん
夜の果樹園

読み終わってしまうのがもったいなくて
少し、ページを行ったりきたりしながら
ゆっくり読んでいました。

全然違うのに、
『南の島のティオ』(池澤夏樹 著)と
頭の中でイメージが重なっていました。
南の島が主役の物語をもっとたくさん読んでいれば
また、違うイメージと重なったかもしれないし、
どことも似ているようには感じなかったかもしれませんね。

呪術師ユナの物語である「紫焔樹の島」と、
古の海賊ティユルの「まどろみのティユルさん」、
この2つが特にお気に入りです。

『雷の季節~』を読んだ方!
オンがちらり、しますよ~^^

内容紹介では「悪夢」と紹介されていますが
私はそうでもなかったかなぁ。
不思議な真夏の夜の夢、という方がしっくりします。
楽しかったです。

夏にオススメ。。。


¥660
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 件のカスタマーレビュー)
鎌倉の山中に庵を結ぶ僧に、
謎めいた旅の男が語り聞かせる驚くべき来歴―
数奇な運命により、
日本人でありながら蒙古軍の間諜として博多に潜入した仁風。
本隊の撤退により仲間とともに取り残されるが、
やがて追われる身となった一行を、
邪神「窮奇」に仕える巫女・鈴華が思いのままに操りはじめる。
(第一話「異神千夜」)
元寇に際して渡来した一匹の獣。
姿形を変え、時に悠然とたたずみ、時に妖しく跳梁する。
古より潜むものたちの咆哮を、瞠目の幻視力で紡ぐ、
傑作ダークファンタジー四篇。

(内容紹介より引用)




短編集です。
でも、
連作のようにリンクしてると思えば思えなくもない。
そんな不思議さがあります。

<目次>
異神千夜
風天孔参り
森の神、夢に還る
金色の獣、彼方に向かう

第1話『異神千夜』が100ページで、
あとはそれぞれ半分くらいのボリュームなのかな。

私の読後の感触としては、
『異神千夜』が始まりの物語で
少しずつ時代が変わり、設定も違ってはいるけど
「樹海」、「鼬のような動物」が軸にある。
そんな感じです。

確かにダークなファンタジーでした。
今まで数冊読んだ恒川作品のどれもが
期待を裏切らず、好みの物語ばかりでした。

この「金色~」は
読んでる間中、物語世界に入り込んでしまって
本を閉じると、ほーーっと少し長い息を吐いて
現世に戻ってくるような感覚になりました。

金色の獣、
私なら自由に生きてるその様を
遠くで見ているだけでいいかな。

きっと、今も誰かの側で生きてるのかも・・・
それとも緑の森へかえったか・・・
ふと、上を向いて風や木々の匂いを感じたくなります。

我が家の猫たち・・・普通の雑種猫でよかったわー。
そもそも、どっから見ても猫にしか見えない(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

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