- 千年樹 (集英社文庫)/集英社

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荻原浩
2010年3月発行
東下りの国司が襲われ、妻子と山中を逃げる。
そこへ、くすの実が落ちて―。
いじめに遭う中学生の雅也が巨樹の下で…「萌芽」。
園児たちが、木の下にタイムカプセルを埋めようとして見つけたガラス瓶。
そこに秘められた戦争の悲劇「瓶詰の約束」。
祖母が戦時中に受け取った手紙に孫娘は…「バァバの石段」。
など、人間たちの木をめぐるドラマが、時代を超えて交錯し、切なさが胸に迫る連作短編集。
(内容紹介より引用)
1つの長編ともいっていいような連作短編集だと思います。
<目次>
萌芽
瓶詰の約束
梢の呼ぶ声
蝉鳴くや
夜鳴き鳥
郭公の巣
バァバの石段
落枝
ホラーという言葉はあまりしっくりこなくて、
かなり気味が悪い、という表現の方が合うかな。
遥か昔に、理不尽に追われ行き倒れた国司とその妻子の怨念を
楠の実が吸いとり、大きな木へと成長する間に増幅させていったのだろうか。
「萌芽」で芽吹き、地に根を張ったのだから
時代が変わっても同じ場所で誰かが犠牲になっていくのだ。
連作だから、
この人はあのお話に関わりがあるのねっていう登場人物もちらほら。
長い時間をかけて巨大な樹木へ成長するにつれ
そこに宿る念も増幅してるのかと思うと、ぞっとする・・・・・!
荻原浩さんという作家は
ほんとに色んなテイストの物語を書く作家さんなんですね。
笑えるコメディタッチのものから、今回のホラーまで。
「ひまわり事件」がまだ積読に~^^;


