ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

カテゴリ: 「あ行」で始まる作家

こっそりと...



18年ぶりの書下ろし新作、ついに!
驍宗様(あなた)こそ泰麒(わたし)が玉座に据えた王。だが――。戴国の怒濤を描く大巨編、開幕!
戴国(たいこく)に麒麟が還る。王は何処へ──。
乍(さく)驍宗(ぎょうそう)が登極から半年で消息を絶ち、泰麒(たいき)も姿を消した。王不在から六年の歳月、人々は極寒と貧しさを凌ぎ生きた。案じる将軍李斎(りさい)が慶国(けいこく)景王(けいおう)、雁国(えんこく)延王(えんおう)の助力を得て、泰麒を連れ戻すことが叶う。今、故国(くに)に戻った麒麟は無垢に願う、「王は、御無事」と。──白雉(はくち)は落ちていない。一縷の望みを携え、無窮の旅が始まる!
(あらすじより引用)


📖

発売されたのはもちろん4冊同時ではなく時間差がありました。
私は購入後4冊揃ってから一気に!
その時はブログに書くエネルギーが湧いてこなくて
Instagramの方へメモ程度に投稿してたんですね↓

#十二国記 #白銀の墟玄の月 #読了 !📚
やっぱり4巻揃ってからの一気読みでした(笑)
そうだったね〜と思いながらの1巻、
「白雉はおちていない」の一文を信じる2巻、
世界が大きく動き始める3巻、
泣きながら読む4巻、という感じでした。また「魔性の子」から読み返したい✨(2019/11/17)

そう、この4冊は「魔性の子」とセットだなと感じました。
驍宗と泰麒の行方を追う物語だから...。
Instagramでも書きましたが
「白雉はおちていない」この一文を信じ続けて読み進めている間の苦しいこと!
そして十二国が繋がるように大きくうねる。
この辺の醍醐味がすごかった。

物語の中で存在感のある人物が亡くなってしまう...その度にフィクションだとわかっていても何故?!と心にぐさりぐさりと刺さっていく。
著者である小野不由美先生は命を数で捉えて欲しくないからとどこかに書かれていました。
奇しくも読んだ当時には起こっていなかったことで2024年1月現在国内外で多くの命が失われています。
亡くなった方々お一人お一人に人生があり関わってきた多くの人々がいるということ。

自分が信じたものを信じ続け生きぬくこと。
無関心になるな。
そんなようなことを云われてるような気がします。
そして、ひとつの命の重さと儚さも。儚いからこそ尊いのかも…。


岡っ引きの夫に先立たれた町家の女房、おとせ。
時を同じくして息子が嫁を迎えたため、自分は手狭な家を出ることに。
吉原で住み込みのお針子となったおとせの前には、
遊女たちの痛切な生の営みがあった。
さまざまな恋模様、その矜持と悲哀。
そして自身にもほのかな思いが兆しはじめ…。
今宵ひと夜の夢をのせて、吉原の四季はめぐる。
哀切の傑作時代小説。

(内容紹介より引用)




連作短編集。
<目次>
仲ノ町・夜桜
甘露梅
夏しぐれ
後の月
くくり猿
仮宅・雪景色

主人公のおとせは岡っ引きだった夫に先立たれて
長屋に一人住まいしている36才の未亡人。
息子の結婚を機に
長屋を息子夫婦に明け渡して
住み込みの仕事先を探すことに。。。

吉原の遊郭に住み込んでする針仕事は
普通のお店での仕事より給金がいいので
気後れしつつも大店の遊郭・海老屋へ。

主人公のおとせですが、
岡っ引きの女房だったからと言ったって
お針の仕事しないで、あちこち歩き回り
遊女たちの揉め事に首を突っ込む様子が
かなり気にかかる(笑)
まるでアメリカ発のコージーミステリのヒロインたちのようだ!
江戸っ子のおせっかいとは
ちょっと違うように感じてしまいました。

吉原ならではの四季の描写はとても美しく、
脳内にパノラマで広がっていきます・・・
春の桜から菖蒲、花火、お月見等々。

タイトルの甘露の梅の仕込みなどの
吉原だけの行事のことは興味深かったです。
廓言葉も独特です。

この短編集、「くくり猿」で終わりでもいいと思いました。
最後の一話はもちろんおとせが主役なんだけど
余分、と感じました。




『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。
『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。
『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも
最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。
そして今、母が倒れた。
ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。
親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?
『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?
緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。

(内容紹介より引用)




常野一族の物語、三作目。

『光の帝国』の中の短編の1つ、
『オセロ・ゲーム』に登場した
「裏返す」力を持つ拝島瑛子とその娘・時子、
失踪した父、一族で「洗濯屋」の力を持つ火浦、
彼らがメインの長編です。

12月の日付が付いた章ごとに
主役(視点)が変わり、
時間が前後したりするので
頭の切り換えが上手くいかないと
読み進めるのに苦労するかも・・・。

大人向け寓話というより
サスペンスの要素が強いです。

瑛子と時子がそれぞれに
油断したら自分が「裏返される」恐怖と緊張感をもって
毎日を過ごしてきた年月に
こちらまで息をつめてしまいそう。

何が真実?
誰を、何を、信じる?

最後の最後に
ほんの少し、未来へ続く光が見えたような・・・。

あとがきに著者・恩田陸さんが
「常野物語はまだ続きます。」と。
気長に待っていようと思います。

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