ぼくが飼っている猫のピートは、
冬になると“夏への扉”を探しはじめる。
家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているからだ。
そしてぼくもまた、ピートと同じように“夏への扉”を探していた。
最愛の恋人と親友に裏切られ、仕事を失い、
生命から二番目に大切な発明さえも奪われてしまったぼくの心が、
真冬の空のように凍てついてしまったからだ。
失意の日々を送っているぼくにも、
ピートが信じる“夏への扉”は見つかるのだろうか。
未来は、ぜったいに過去よりよいものになる――
それぞれの”夏への扉”を探して現代を生きる人々へ、
新しい翻訳で贈るハインラインの希望に満ちあふれたメッセージ。
新しい時代の『夏への扉』がここに登場。
(内容紹介より引用)
新しい翻訳は、『アルジャーノンに花束を』の小尾芙佐さん。
初版はなんと1956年!
物語のスタートは1970年、
そして2000年へ。
未来へ行くのはコールド・スリープ。
人体を凍結保存して未来に目覚める・・・
これって今でも実現されてないのに!
そして著者ハインラインの描く2000年は
2016年の今でも近未来SF映画の中のようです。
そして、タイムトラベルして過去へ。
更に、また・・・。
SFなのに優しさとノスタルジーを感じる物語で、
あまりSF好きじゃない私がお気に入りになりました。
逆に、
SF大好きでたくさんの作品を読んでる人にとっては
どうなんでしょうね?
大嫌いな冬になると、次々と扉を開けて
大好きな夏を探す♂の虎猫・ピート。
私もピートと夏への扉を探してみようかという気分になる^^
夏への扉って未来への希望なんだと思います。
うちのキジトラ猫・くたの名前をピートにしたくなってしまった!(笑)
山下達郎も歌にしてますねー。
おもしろかったです。
![夏への扉[新訳版]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41i94BLdluL._SL160_.jpg)

