ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

カテゴリ:「や行」で始まる作家 > 吉田篤弘(クラフトエヴィング商會)

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レインコートを着た犬
吉田 篤弘
中央公論新社
2015-04-24

¥1836
『つむじ風食堂の夜』に連なる月舟町三部作の完結篇が開幕! 
舞台は、小さな映画館〈月舟シネマ〉。
語りだすのは、ほら、いつもロビーにいる、彼。
BGMは優しい雨だれの音......。

なぜ神様は犬に笑顔を授けてくれなかったのか――
ジャンゴの思いをよそに、雨が町を濡らし、人に事件を運ぶ。

(内容紹介より引用)




すいません、大好きなんです♪

「月舟町」三部作完結です。
『つむじ風食堂の夜』 →感想はこちら
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』
『レインコートを着た犬』
番外編に
『つむじ風食堂と僕』 →感想はこちら

この完結編である本書は
今まで電子書籍だけだったんです。
ツールを持っていない私は読めず・・・
いつか紙書籍になるだろうと待ち望んでいました。

完結編だけあって
オールキャスト出演!という雰囲気ですよ~。
ファンにはたまりませんなぁ(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

月舟シネマの犬・ジャンゴの目線で
語られる登場人物たちは、優しい空気を纏っているよう。

ジャンゴは笑顔を浮かべたいのに
犬だから出来ないっ
故に、神様とは不公平なモノだと認識している。
笑顔になれないおかげで空腹でもないのに、
やたらと「腹でも減ってるのか?」と聞かれるのだ。

いつまでも続く不況の波は、
架空の町・月舟町にも襲い掛かったらしく
前支配人が逃げ出した月舟シネマが危ういことに・・・。

後を引き継いだ直さんと一緒に頑張れ、ジャンゴ!
・・・とはいってもジャンゴは犬なのでw
頑張るのは月舟町の皆さんです。

静かに、優しく
そして楽しく、
月舟町の時間が流れていきます。

4
うかんむりのこども/新潮社


¥2,592

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「俺」と「僕」には「人」がいるが、「私」の中には不在の「人」。
「禾」が「人」になると「私」は「仏」、死して「私」は初めて「人」になる? 
絵文字の元祖、(笑)(怒)(仮)につづく( )内の新顔、
あらゆるところに潜む「心」、一番偉そうな漢字、文字を売る店……
クラフト・エヴィング商會の物語作者がカラーイラストつきで綴る、
日本語の愉しみ方。

(内容紹介より引用)




コラムっていうのかな。
それとも、エッセイ?

「銀座百点」というタウン誌があります。
昔むかしに銀座のお店でよく見かけて
フリーペーパーだったのでもらって帰ったことがありました。

その「銀座百点」に2011年から掲載されていた全24編が
1冊の本にまとめられています。
銀座でゆっくり過ごすなんて、
すっかりご無沙汰で全く知りませんでした(^^ゞ

第1回目の「始」という字から
著者自身の「篤弘」という名前 などなど、
漢字の成り立ちや意味について
著者ならではの言葉で綴られています。
おもしろいです^^

1つ1つのお話はとても短いので
出来れば、サラッと読まずにゆっくり浸ってほしいかも。。。

変型本で、装丁がすご~くお洒落です。
単行本を横向きにしてます。文庫と比べるとこんな感じ。


ガラケーで撮ったので・・・じゃなくて
ソのつくマダムから伝授された秘技です( ´艸`)

4
アルファベットのSと「水読み」に導かれ、物語を探す物書き。
影を描く画家。
繁茂する導草に迷い込んだ師匠と助手。
月夜に種蒔く人。
買えないものを売るアシャ。
もう何も欲しくない隠居のルパン―
人々がすれ違う十字路で、物語がはじまる。
流れる水のように静かにきらめく六篇の物語集。

(内容紹介より引用)




リンクしてない短編集。
大人の為の寓話集で吉田篤弘氏の世界を満喫できます。

<目次>
雨を聴いた家
水晶萬年筆
ティファニーまで
黒砂糖
アシャとピストル
ルパンの片眼鏡

1番浸ってしまったのは「雨を聴いた家」でした。
水底から雨を見上げる。
天から落ちてくる雨を見上げるのだ。
やってみたいと思ったら簡単に出来る、という。
透明のビニール傘をさして空を見上げればいいのだ。

不思議で静かな世界が広がります。

「水晶萬年筆」や「ティファニーまで」は
少しコミカルな雰囲気もあって、くすくすって笑えるような・・・

「ルパンの片眼鏡」もおもしろいです。
引退したルパンはブルーのカラーコンタクトをした日本人!?

1つ1つのお話は短いので、息抜きにちょうどいいくらいです^^


この短編集の共通テーマ「十字路」について、私とオットの小話。。。

実家での法事の帰り、
オットの両親へ地元の和菓子でもお土産にしようと。
帰りに和菓子屋さんへ寄ってもらうのに
車を運転するオットにした私の道案内・・・

「十字路曲がって黒門のとこね(‐^▽^‐)」

数秒後、オット呆れ返って怒鳴り散らす。
「十字路なんてな!道が交差してればどこだって十字路なんだよっっっ」
「その上、黒門てなんだよ!? 俺が知るわけないだろっ」
「そんなローカルな道順言うんじゃねーよっ!ヽ(`Д´#)ノ」

ハイ、おっしゃる通りでございます。
爆笑しつつも謝りながらローカルでない道案内をしました(;´▽`A``

水晶萬年筆 (中公文庫)/中央公論新社


¥535

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