ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

2024年03月

大江戸火龍改 (講談社文庫)
夢枕獏
講談社
2023-04-14


人の世に住む、人ならぬものを探し出し、人知れず始末する――。
江戸市中の凶悪犯を取り締まる火附盗賊改には、裏の組織があった。
その名を「火龍改」。
対峙するのは、化物、妖物、龍の類。
長い白髪に赤い眸の、美しき謎の男・遊斎のもとには、今日も奇怪な事件が持ち込まれ……。
著者真骨頂の江戸版・陰陽師!
(あらすじより引用)

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表紙のイケメンに惹かれ、
好きな江戸時代だし、
捕物らしいし、
しかも火龍だって〜と
ワクワクしながら読み始め…
終わってみればガッツリなホラーじゃん!
妖怪というより幽霊でしたね。

読みやすいし連作短編集的な1冊なので
人気があるならシリーズものになりそう。

日本の江戸時代と中世ヨーロッパ好きなんです。
「生きる」ことにシンプルで、
残酷でもあり理不尽でもある。
人々は明日を見て暮らしてる。

銀色のマーメイド (中公文庫 ふ 48-2)
古内 一絵
中央公論新社
2018-09-21


あの「マカン・マラン」の原点がここに! 人気キャラ・シャールさん初登場作品です。
自分の泳ぎばかり考え、周囲に興味がなかった龍一。しかし主将で幼馴染みのタケルがいなくなったことで退部者が相次ぎ、水泳部は降格の危機を迎える。残ったのは「プール好き」のアニオタ&水中歩行要員のみ。部の存続のため部員集めに奔走する龍一は、市民プールで水中を滑降するように泳ぐ“人魚”を見つけた。それは同じクラスの謎めいた美少女・雪村襟香で……?
『快晴フライング』改題
(あらすじより引用しました)

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『マカン・マラン』を書いたので関連作品のこちらも。

あの柳田がこんな俗物だったのね〜、なるほどね〜…て感じでした😅

キラッキラな青春が眩しかった!
夏だしね、水泳部だしね、ほんのり恋もね。
一生懸命になるってちっとも恥ずかしいことじゃない。
それが自分のためであれ誰かのためであれ…。
また明日、じゃ間に合わないことがあるのだ。
大人になって長い時間が経つと忘れてしまうことがある。
それなら彼らに思い出させてもらおう。

幾つになってもキラッキラは必要だと思う。

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ
古内一絵
中央公論新社
2015-12-01

女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび






〈あらすじ〉
本名・御厨清純(みくりやきよずみ)は、都会の片隅にある一軒家を、昼はダンスファッション専門店「シャール」、夜は夜食カフェ「マカン・マラン」として、自分と同じく傷ついた人々に、野菜たっぷりの賄い料理を出し、元気づける。 訪れる人々は、震災被災者、リストラに遭うバブル世代、就職氷河期の契約社員、おひとりさまのご婦人etc. 
(紹介文より引用しました)

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最後の「おしまい」まで読み終わった時にInstagramに投稿してました。

シャールさん!惚れるわ!!登場する美女たちが心の中で、天を仰ぎ「あぁ惜しい」と呟く気持ちがよくわかる。#マカンマラン いつの間にか4冊も出てて、そして完結してたわ💦そうだった…続編が出ましたよって数人の方に教えていただいた記憶がうっすら!ラストにあの子が出てきてた。あの子よ。初めの始まりの子。
#装丁 も好み。2021/2/12

主人公はシャールさん。
私の頭の中で勝手に痩せたナジャ・グランディーノさんに変換されています😆
(ナジャさん関係の方々すみません)

美味しいものと日常の中の出来事を綴っていく。
ドーンと大きな感動ではなくて
普通に喜んだり泣いたり、
時には怒ったり。。。
いくつものストーリーの中には誰もが1つは
あぁ自分だけじゃなかった…!と感じるシチュエーションがあると思う。
そして同じように癒やされたいと願うのだ、シャールさんに。

全体的に「夜」の気配が漂ってる気がします。
23時のお夜食だからね!
違う作家さんで美味しいものが出てくるシリーズがあるのだけど
そちらとは雰囲気が全く違ってて私はどちらも好き。

全4巻、良かったです。


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