驍宗が玉座に就いて半年、戴国は疾風の勢いで再興に向かう。
しかし反乱鎮圧に赴いた王は戻らず、
届いた凶報に衝撃を受けた泰麒も忽然と姿を消した。
王と麒麟を失い、荒廃へと向かう国を案じる将軍は、
命を賭して慶国を訪れ、援助を求める。
戴国を救いたい―景王陽子の願いに諸国の麒麟たちが集う。
はたして泰麒の行方は。
(内容紹介より引用)
今年の読み納めが十二国記というのは
私にとってはしっくりくるようです。
時は陽子が慶国景王になって3年目。
そして、戴国の王になった驍宗と麒麟の泰麒が
行方不明になってから6年が経過している。
驍宗と泰麒は即位して半年後に消えてしまったのだ。
「仁をもって道をなす」
これが十二国の基本だったと再確認するような巻です。
十二国の世界では王が亡くなれば
白雉の知らせがあり、
麒麟が亡くなれば蓬山に卵果がなるという。
その事実がないということは、生きているということ。
隻腕になるほどの怪我を負いながら
戴国の女将軍・李斎が陽子の元へ援助を願いにきた。
そして陽子たちが動き出す。
蓬莱(日本)で育った陽子は
単純に皆で(各国で)協力して探せばいいのに、と思う。
でも十二国の世界では前例のない考え方だった。
陽子と延麒・六太にいいように言われ
・・・やっぱりいいわw
陽子や他の王、麒麟たちが活躍する巻だけど、
李斎の回想と独白が多いので
彼女の物語のようでもある。
やっと蓬莱で泰麒を見つけた!
驍宗も無事に見つけられるのか。
戴国はもう一度立ち直れるのか。
泰麒の麒麟としての能力は・・・。
そんな諸々が気にかかります。
2016年中に出版予定の新刊が待ち遠しい~!
最後に残った『魔性の子』も読んでみます。


