ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

2015年11月

TIO'S ISLAND
池澤 夏樹
小学館
2010-07-20

5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
池澤夏樹の文と竹沢うるまの写真が誘う南の島の魔法
約20年前に発行された池澤夏樹氏の
処女小説「南の島のティオ」の続編。
小説の舞台となっている南の島の
美しい写真を組み合わせた写真小説です。

(内容紹介より引用)




『南の島のティオ』という本があります。
以前、私も感想文を書かせていただきました。(こちら→

そのティオの続編がありました。
写真家・竹沢うるまさんの撮った南の島の写真とのコラボです。
途中途中に池沢さんの物語が入ってきて
本当にティオが写真の中にいるような気になります^^

ティオ、元気でした。
少~し成長したけど、
まだお父さんのホテルをお手伝いしながら島にいました。

美し過ぎる南の島と海の写真を見ていると
きれいと思うと同時に
ほんの少し哀しい気持ちにもなってしまう。
それはティオの物語のせいかもしれない・・・。

写真目当てに手に取る方が多いようですが、
私は池澤さんの短編目当てでした。
もう一度、ティオに会えて嬉しいです^^


5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
魚屋の辰次が柄にもなく端唄を習っていると知り、
暴走を始める万造と松吉…。
島田鉄斎を突如訪ねてきた武家妻女の正体は?
晴れて父親になった久蔵が陥った窮地とは?
本所亀沢町の「おけら長屋」は、いつも騒動の宝庫だ。
大家・徳兵衛の知られざる過去に発し、
父娘の複雑な情愛を見事に描いた長講「てておや」はじめ、
人情落語テイストに磨きをかけた大好評シリーズ、注目の第三弾。
文庫書き下ろし。

(内容紹介より引用)




シリーズ3作目。安定のおもしろさ!

<目次>
その壱 うたかた
その弐 こばなれ
その参 あいえん
その四 ふろしき
その五 てておや

相変わらずの長屋の面子が揃って
どたばたと日常が始まっていく。
3作目ともなれば、
私自身もすっかりお仲間の気分です^^

今回はおいしいものより人情が溢れていました。

四話目の『ふろしき』が一番短いお話なのに
中身がギュッと詰まっているように感じました。
てておやになったばかりの久蔵の焦りも
心と身体に負った傷の痛みも、しっかり伝わってきました。

ほろりと泣かされるかと思うと、
くっくっく!と笑わせられる。
江戸時代の人々の大らかさと覚悟の持ちようが好きです。

続きも読みまーす^^


かなりや荘で元漫画家幽霊・玲司や
住人の編集者・美月に見出され、漫画家をめざす茜音。
なかなか芽が出ず焦る中、かなりや荘ではひとつの事件が!?
そして、美月の編集部にも大きな動きが…。
優しく力強い、回復と救済の物語第二弾!

(内容紹介より引用)




シリーズ2作目。
中学生以上なら問題なく読めると思います。

本編の他に番外編として
『空から降る言葉』が収録されています。
前作でクリスマスに娘・茜音を残して失踪してしまった
(書けなくなった小説家)母・ましろの、
心の内が語られていました。

ブックカフェのあるかなりや荘に住む
漫画家を目指す茜音、
天才漫画家だった幽霊、
敏腕雑誌編集者たち、
そして、小説家の茜音の母・ましろ。

これだけの人たちが揃っていて
それぞれの立場での独白があって・・・。

おこがましいけど、傲慢だろうけど、
この広い世界の片隅で
細々と感想文ブログを続けていることは
決して無駄ではないと思わせてもらえました。
本が好きだと発信し続けることが大切なのかもしれません。
読み終えて、少しホッとしてお礼を言いたい気分です^^
『かなりや荘浪漫』に登場する皆さん、
どうもありがとう♪

どこまでも柔らかく優しい物語でした。
リアリティを求めるのではなく、癒しを求める1冊だと思います。

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