ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

2015年05月

古書店主 (ハヤカワ文庫NV)
マーク・プライヤー
早川書房
2013-12-19

¥1015
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
露天の古書店が並ぶパリのセーヌ河岸。
そこでアメリカ大使館の外交保安部長ヒューゴーは、
年配の店主マックスから古書を二冊買った。
だが悪漢がマックスを船で連れ去ってしまう。
ヒューゴーは警察に通報するが、担当の刑事は消極的だった。
やむなく彼は調査を始め、マックスがナチ・ハンターだったことを知る。
さらに別の古書店主たちにも次々と異変が起き、
やがて驚愕の事実が!
有名な作品の古書を絡めて描く極上の小説。

(内容紹介より引用)




新刊の時から気になっていたのに
今頃になってしまいました。

まず、おもしろかった!

事件の大筋は早い段階でよめてしまうのですが、
それでも先へ先へと引っぱられるのは
登場人物たちや解決への過程が興味深いからでしょうか。

主人公のヒューゴーは元FBI、
友人のトムは元CIA・・・
そんなベテランさんたちが活躍します。
個人的には、ヒューゴーの秘書・エマのキャラが好きです。
すんごいシニカルなんだけどw
ボスのヒューゴーの為にサポートする腕は一流なんです。

本に関しての薀蓄が満載されているわけではないので
そこは期待せずにミステリー&エンタメとして楽しむことをオススメ。

セーヌ河岸なんて行ったたことないけど
露店の古本屋さんが毎日並んでるなんて楽しそう♪
ブキニストといって登録制らしいです。

著者のマーク・プライヤー氏にとって
本書がデビュー作だとか!
ちょっと楽しみな作家さんを見つけました。

あかね空 (文春文庫)
山本 一力
文藝春秋
2004-09

¥691
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (58件のカスタマーレビュー)
希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。
己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。
やがて夫婦となった二人は、
京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。
彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、親子二代にわたって描いた
第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。

(内容紹介より引用)




苦しかった・・・
中盤以降、あまりに苦しくて
何度本を閉じてしまおうと思ったことか。

誰か一人の主役がいるわけではなく、
京から来た男・永吉と江戸っ子の娘・おふみが出会い、
永吉が京風のお豆腐(今でいう絹ごし豆腐)を売る店を始め
おふみと夫婦になり、子を授かり、
二人が人生を終え、子供たちに代替わりするまでの物語です。

実の親子でありながら
心を通わせられない母と子供たち。
出産が命がけだった江戸時代に
3人もの元気な子供を授かりながら
長子・栄太郎にしか愛情を示さない母・おふみ。

何故、栄太郎だけを溺愛するのか。
おふみなりの理由があるのだが、
それは本人にしか理解できない、というか
他の人にしたら単なるこじつけのようなもの。

店のお金を使い込み、博打にのめり込み借金を作る栄太郎。
それでも「栄太郎は悪くない」と擁護する母。

この物語を読後感良かったといえる読者が羨ましい。

例え、ラストに未来が見えたとしても、
悟郎とおきみにとっては、
慕っても慕っても、邪険にされ暴言すら吐かれ、
決して優しさも温もりも与えることのなかった母だ。
理由を明かされ、哀れだとは思っても
全てを水に流し心底許せることができるのだろうか?
そして、嘘を重ね何度も家族を裏切った栄太郎を
この先信じていくことができるのだろうか?

家族それぞれの立場で違う想いが噛み合わない。

はぁぁ~ 胸が苦しい。

損料屋シリーズに出てくる深川の料亭・江戸屋と
その女将・秀弥がここにも登場していました。
同じ作家さんならでは、ですね。

ジュージュー (文春文庫)
よしもと ばなな
文藝春秋
2014-01-04

¥443
下町の小さなステーキ&ハンバーグのお店
「ジュージュー」を舞台に繰り広げられる、おかしくも切ない物語。
美津子は両親から受け継いだお店を、
遠縁で元恋人でもある進一と共に切り盛りしている。
常連のお客さんたちは、みんなどこかに欠落を抱えながらも、
背一杯今日を生きている人ばかり。
世の中はどうにもならないことばかり。
でも、おいしいハンバーグを食べれば、
つらいことがあっても元気を取り戻せる!
生きることの喜びをギュッと閉じ込めた傑作。

(内容紹介より引用)




タイトルの「ジュージュー」は
主人公・美津子の家であり職場でもある
お店の名前なんだけど、
その店名の由来は
やっぱりお肉を焼く時の音、ジュージューなのね(笑)

著者自身による文庫版のあとがきを読んで笑ってしまった!
よしもとばななさんは、ゲラを読んで
「なんちゅう悲しい話なんじゃ!」とおじいさん言葉で言ったとかw
登場人物の誰もがそんなに幸せじゃない、とも。

私はそんなことはないと思うんです。
普通の人が普通に生きてきて、
心に傷を負ったり、肉親を失ったり・・・
そして、その先の道を見るようになる。

道の先に幸せが約束されてるかどうかなんて
誰にもわからないから
とりあえず行ってみるしかない。
たぶん、そんな単純なことじゃないかなぁ。

おいしいハンバーグが食べたくなる~♪

ただ、美津子と進一の関係、それを受け入れる両親・・・
これは、私には受け入れ難いかな^^;


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