ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

2015年04月

5
だいこん (光文社文庫)
山本 一力
光文社
2008-01-10

¥987
おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
 
江戸・浅草で一膳飯屋「だいこん」を営むつばきとその家族の物語。
腕のいい大工だが、博打好きの父・安治、
貧しい暮らしのなかで夫を支える母・みのぶ、
二人の妹さくらとかえで――。
飯炊きの技と抜きん出た商才を持ったつばきが、
温かな家族や周囲の情深い人々の助けを借りながら、
困難を乗り越え店とともに成長していく。
直木賞作家が贈る下町人情溢れる細腕繁盛記。

(内容紹介より引用)




涙する感動巨編ではないけれど、これ、すっごい好き!
文庫の厚さが2センチ超える大長編ですが
おもしろくてサクサク読めます。

鰯の甘辛煮(生姜入り)と白いご飯が食べたくなる~。
空腹時に読むべからず(笑)

主人公は三人姉妹の長女・つばき。

たぶん・・・だけど、
このつばきの考え方や人生を見て
「何なの?押しつけがましい」って感じる人もいると思う。
母親代わりになってくれなんて頼んでない、とかね。
でもさ、
子供より博打好きの夫が最優先!
家にいるより外で働くのが楽しい、という母親だったら
長女が妹たちの世話も家事もしなきゃ仕方ないじゃん。
つばきは、そうやって生きてきたんだから
少しくらいの自負持たせてあげてよ、ね。

この物語は、26歳になったつばきが
新しい自分の店を深川に普請したところから始まります。
地回りのやくざが挨拶に来いという・・・。
行ってみたら相手は、
かつて父親を博打に誘い借金を背負わせて取り立てた男だった!
お互いに驚きつつ、複雑な心境の二人なんですねw

そして、つばきは過ぎてきた時間を回想する。。。

ずっと、なんとかしてお金を稼がなくちゃ!と思っていたつばきは
自分の炊くご飯は、母親が炊くよりおいしいということに気づき
わずか9歳で町火消しの番小屋で母と二人で賄いに雇われる。
そこでの給金を母がきちんと貯めていてくれた!
そのお金でつばきは17歳という若さで
初めての自分の店を浅草に持ったのでした。

お店の名前は「だいこん」
定食屋さんみたいなものですね。
ご飯と漬物と鰯の甘辛煮が人気メニュー。
大工の父親以外、母と三姉妹全員でがんばります。

江戸の町では商売敵からの嫌がらせだけでなく
火事や大水、天候不順も商いの大きな災難になる。
つばきの機転で何度もくぐり抜けていく。

父親に賭け事の才能はなかったけどw
つばきには料理の他に商才もあったんです。
そして、妹たちの嫁入りのことまで気にかける。

でも家族の誰一人として、つばきの嫁入りのことは気にしてない。
それに気づかないくらい鈍感だったら、ある意味幸せなのかもしれない。
生憎つばきは気づいている。
そして、たまらなく寂しく思う時がある。
もし違う生き方を選んでいれば・・・
もし違う家に生まれていれば・・・

そんな感傷もあるけれど、明るいんです。
やっぱり家族が大好きで大切なんです。
ラストも未来を感じさせます。
きっと深川の「だいこん」も繁盛することでしょう。



¥400
「あんたは山を降りなさい」。
薬草のお茶で身体の悪い人を癒してきた祖母の言葉が、
十八歳になった雫石の人生を動かす。
自給自足の山の生活を離れ、
慣れぬ都会で待っていたのは、
目の不自由な占い師の男・楓との運命的な出会い。
そしてサボテンが縁を結んだ野林真一郎との、不倫の恋だった。
大きな愛情の輪に包まれた、特別な力を受け継ぐ女の子の物語。
ライフワーク長編の幕が開く。

(内容紹介より引用)




よしもとさんの王国シリーズ1冊目。
ブロ友さんから知りました。

まだ1冊しか読んでないけど、
なんか よかったです。
優しい気持ちになれるのかな。

雫石のおばあちゃんが
ふもとに開発の手が入ると山の気が変わるって、
ほんとにそうなんだろうなって思える。
山全体が揺らいで
再び落ち着くまでに何十年もかかるって。

サボテン、いいな^^
でも我が家のイタズラ猫2匹・・・
先に手を出した方は負傷するでしょうね(笑)

それにしても
よしもとばななさんて不倫の設定が好きなんですね~。
まだ数えるほどして著作を読んでないけど、
多いなぁ と感じます。

あっという間に読めるし、
おばあちゃんと雫石の不思議な力もおもしろいから
続きも読んでみたいです。

クッキング・ママの最後の晩餐 (集英社文庫)
ダイアン・デヴィッドソン
集英社
2015-04-17

¥1080
ケータンリング業を営むゴルディの友人ホリーがパーティ直後に亡くなった。
何故?
ゴルディが周囲の聞き込みを始めるなか、
ホリーの秘密を知っていた可能性のある
ファーザー・ピートが襲われ昏睡状態に、
ゴルディもまた、何者かに脅される。
誰もが隠し事をしているようなこの事件の真相は、
ゴルディの人生にも大きな影響を与えることになるのだった!?
大好評のレシピつきミステリー・シリーズ、最終巻!

(内容紹介より引用)




お料理ミステリーの元祖ともいわれるご長寿シリーズ最終巻。
ちょっと記事が長くなってしまいました(^^ゞ

冊数もかなりあって、私は途中でやめてしまったけど
全17巻のうち、読んでたのは2/3ぐらい?

読み始めた頃は、
アメリカの料理好きなママの作るお料理レシピが
珍しくて楽しくて!
エンチラーダやグァカモーレなんていうのを知ったのも
このシリーズのレシピだったと思います。
ヒロイン・ゴルディの助手を務めるジュリアンという青年が
ベジタリアンなので、こってり料理ばかりじゃないんです。

事件と謎解きについてはコージーより少し本格的。

今回、最終巻を読むにあたって
直前の数冊を知らなくても支障はなかったです。
ただ、私の中で森公美子さんをイメージしてた(勝手にねw)
ゴルディの親友・マーラが
20キロのダイエットに成功してスリムになってた!!!
そういえば、心臓発作とかあったような・・・^^;

彼女たちは今、30代後半になっています。
最終巻を読んでなんとなく感じたのは、
このシリーズは、かつて結婚に失敗した彼女たちが
長い年月をかけて克服し、立ち直る物語だったようです。
ゴルディが受けたDV。
あざはもちろん、骨折までするような暴力とモラハラ。
それでも若かったゴルディ(20歳で結婚・出産)には
一人息子の為に耐えることしかできなかった日々がありました。
日本人の多くが考えるように
親元に行くって考えが、選択肢にないんです。
成人したら別々の「個」という文化が根付いてるんですね。

ここから少しネタバレ↓

被害者ホリーはゴルディとマーラの親友。
ホリーの息子・ドリューとゴルディの息子・アーチの
17歳の合同誕生日パーティの帰りがけにホリーが倒れた!

パーティの最中、ホリーがもらした言葉、
「人間関係がぐちゃぐちゃなの」
仰る通り!かなーり絡み合ってます。
ホリーはモテ過ぎw
恋多すぎる女性だったのね^^;
ドリューの本当の父親って誰よ?
離婚した元夫じゃないの!?

ホリーと親しかったゴルディにも魔の手が及び、
24時間の護衛が付く。
大怪我を負いながらもゴルディとマーラは
親友の命を奪った殺人犯が誰なのか推理をすすめ・・・

ラストは悪くなかったです。
少しほろっとくるかな、こないかな、どっちかな~。
辛い日々を過ごしてきたゴルディたちは
新しい幸せをしっかり抱きしめているようでした。

今回のレシピで気になったのは
スパイシー・ブラウニーとほうれん草のディップ!
ま、私には絶対作れないけどね(*`▽´*)
ブラウニーに生姜が入ってるレシピでした♪

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