¥1188
初夏の明るい夜、
ひとりの女が血まみれの手でハンドルを握り、
知る限りたった一カ所の安全な場所へ急いでいた、
後部座席に小さな息子を乗せて。
目的地は女の故郷でもあるフィエルバッカ沖のグローシャール島、
古くから幽霊が棲むと言われる島だった。
数日後、自治体の経理担当者が自室で撃たれて死んだ。
男は直前に“幽霊島”を訪れていたという…。
スウェーデン発の大人気シリーズ第7弾!
(内容紹介より引用)
お気に入りのミステリー、
エリカ&パトリックシリーズ最新刊です。
前作「人魚姫」のラストシーンが
結果を想像した時に、
泣きながら血が出る程叫びたいエンディングでした。
そして、結果の出たこの巻・・・
ヒロイン・エリカの妹であるアンナを襲う悲劇。
何故、彼女ばかり!?
これがもし現実なら、
アンナは実姉のエリカに対して
妬み、嫉妬、憎しみといった悪意を抱いても仕方がないでしょうね。
この物語の中のアンナは深い悲しみの海の底を漂っています。
そして、皆の待つところへ
海の上へ戻ろうと決意したアンナは聖母にすら思える。
本筋の事件と関係ないところで泣けてしまった!
いえ、事件の方も
解明された真実は、やはり哀しくひどいものでした。
読んでる私の頭の中には、
まさかね、嘘でしょ、やめてよー、という予感が。。。
幽霊島はスウェーデン語では、ガストホルメンというようです。
そんな通称がついた小島で過去にあったらしい哀しい出来事が
現在進行する事件の合間に挟まれています。
今回もエリカを取り巻く家族たち、
そしてパトリックの職場の人たち、
彼らのプライベートも少しずつ変化していて
この物語の中で生きているんだな、と楽しめるのも魅力の1つ。
きっとまた次作も買っちゃうでしょうねぇ^^


