¥700
胸を匕首で刺された骸が発見された。
北定町廻り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、
そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が。
そして、事件は意外な展開に……(「楓葉の客」)。
表題作をはじめ闇を纏う同心・信次郎と
刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂を揺する物語。
時代小説に新しい風を吹きこんだ『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ第三巻、
待望の文庫化。
(内容紹介より引用)
シリーズ3作目にして初の短編集。
<目次>
楓葉(ふうよう)の客
海石榴(つばき)の道
宵に咲く花
木練柿(こねりがき)
それぞれに草木がタイトルにあって
ストーリーの中でも象徴的な描写がされています。
お洒落っていうより、
江戸ものだから 粋 なのかな。
楓葉はやはり晩秋から初冬の頃のお話、
椿って海石榴とも書くんですね。
宵に咲く花とは夕顔のことでした。
木練柿は文字通り、木になった柿の実のこと。
私としては、2作目の長編「夜叉桜」がすごく良かったので
え!?短編集?という違和感が最初にありました。
ただ、このシリーズの長編が重いと感じていたら
短編集は読みやすいかも。
でもね、しっかり闇は感じられますよ。
己の内にある闇から抜け出ようとする清之介、
闇を心地よく感じているかのような信次郎、
そんな二人を間近にしても
同じ闇に囚われずにいようとする伊佐治。
生きていれば
誰でも心の奥に傷の一つや二つできるもの。
それを知ったからこそ
人はひとを思いやり、幸せになろうとするのかも。。。
ほろっとさせてくれたり、
ふふっと微笑んだり、
短編集でもきちんと読ませてくれました。
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しばらく間が空いてしまいましたが
また、書いていきます。


