ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

2015年02月

4
木練柿 (光文社時代小説文庫)
あさの あつこ
光文社
2012-01-12

¥700
胸を匕首で刺された骸が発見された。
北定町廻り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、
そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が。
そして、事件は意外な展開に……(「楓葉の客」)。 
表題作をはじめ闇を纏う同心・信次郎と
刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂を揺する物語。
時代小説に新しい風を吹きこんだ『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ第三巻、
待望の文庫化。

(内容紹介より引用)




シリーズ3作目にして初の短編集。
<目次>
楓葉(ふうよう)の客
海石榴(つばき)の道
宵に咲く花
木練柿(こねりがき)

それぞれに草木がタイトルにあって
ストーリーの中でも象徴的な描写がされています。
お洒落っていうより、
江戸ものだから 粋 なのかな。

楓葉はやはり晩秋から初冬の頃のお話、
椿って海石榴とも書くんですね。
宵に咲く花とは夕顔のことでした。
木練柿は文字通り、木になった柿の実のこと。

私としては、2作目の長編「夜叉桜」がすごく良かったので
え!?短編集?という違和感が最初にありました。
ただ、このシリーズの長編が重いと感じていたら
短編集は読みやすいかも。

でもね、しっかり闇は感じられますよ。
己の内にある闇から抜け出ようとする清之介、
闇を心地よく感じているかのような信次郎、
そんな二人を間近にしても
同じ闇に囚われずにいようとする伊佐治。

生きていれば
誰でも心の奥に傷の一つや二つできるもの。
それを知ったからこそ
人はひとを思いやり、幸せになろうとするのかも。。。

ほろっとさせてくれたり、
ふふっと微笑んだり、
短編集でもきちんと読ませてくれました。

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しばらく間が空いてしまいましたが
また、書いていきます。

5
夜叉桜 (光文社時代小説文庫)
あさの あつこ
光文社
2009-11-10

¥720
江戸の町で女が次々と殺された。
北定町廻り同心の木暮信次郎は、被害者が挿していた簪が
小間物問屋主人・清之介の「遠野屋」で売られていたことを知る。
因縁ある二人が再び交差したとき、
事件の真相とともに女たちの哀しすぎる過去が浮かび上がった。
生きることの辛さ、人間の怖ろしさと同時に、
人の深い愛を『バッテリー』の著者が満を持して描いたシリーズ第二作。

(内容紹介より引用)




「弥勒」シリーズとでもいうのでしょうか。。。
1作目で面白さにのめり込み、
すぐに2作目を読みました。

信次郎、清之介、伊佐治、
彼ら三人が更に深く絡み合う。

今回は清之介の過去へと踏み込んでいき、
息の詰まるような闇の中へ・・・

同心という仕事が天職のような信次郎は
絡み合った闇にまるで舌舐めずりをしているようだし、
唯一の現と思っていた伊佐治でさえ
岡っ引きになるべくしてなったような性分であったことに
今更ながら信次郎に気づかされる。

清之介は亡き妻・おりんの面影を心に
過去の闇から這い上がろうとする。
目に見えない血を流しているようで、なんとも切ない。

そして、清之介の過去とは関わりのない事件の中で
命を落としていく女たちもまた哀しくて。。。

読み終わると、自分がずっと息をつめて読んでいたような
そんな気がして大きく息を吸い込みました。
あさのあつこさんの世界にすっかり引き込まれたようです。
このシリーズは追いかけたい!

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我が家の老猫がギリギリのところで
踏ん張っている状態で、ブログ滞りがちです。
生きるって、厳しい。。。。。

4
弥勒の月 (光文社時代小説文庫)
あさの あつこ
光文社
2008-08-07

¥617
小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。
同心・木暮信次郎は、
妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之助の眼差しに違和感を覚える。
ただの飛び込み、と思われた事件だったが、
清之助に関心を覚えた信次郎は
岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める……。
“闇”と“乾き”しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは? 
哀感溢れる時代小説!

(内容紹介より引用)




これが、あさのあつこさんの時代物デビュー作だという。

「バッテリー」のイメージで本を開いてはいけません。
手酷い仕打ちを受けます(笑)

この本に書かれているのは「闇」
ぬめりと、油断したところに入り込んでくる・・・

江戸の同心・木暮信次郎、
木暮の父の代から仕えている岡っ引きの伊佐治、
そして、西から流れてきたらしい遠野屋清之助。

この三人が織り成す人間模様と謎解きに
深く深く取り込まれていきました。

信次郎と清之助がそれぞれに抱える闇がある。
どちらがどれほど深いのか。

色々書いてしまいたい!
ん~、でも事件ものだからネタバレになってしまう!
うーん。。。

読んでいて闇に囚われそうになったら
伊佐治に縋るのです。
彼は私たちを当たり前の、現の世に戻してくれます。

シリーズになっています。
この1作目がある意味、登場人物紹介のようなストーリー。
続編も「闇」が続いていました。

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