¥562
海の向こう、洞窟の奥深く、町場の片隅――
島には異界が満ちあふれている
両親と島を訪れた少年は、集落の祭りの夜に妖しい女と出会う。
彼女はその場で少年の未来を予言する―(「月夜の夢の、帰り道」)。
美しい海と島々を擁する沖縄が異界に変容する。
『私はフーイー』を改題し文庫化。
(内容紹介より引用)![]()
恒川さん2冊目。
単行本の「私はフーイー」を読みたい本に登録していました。
そうしたら、
私に恒川さんのおもしろさを教えてくれたブロ友さんが
この文庫を紹介していて・・・
え?改題!? と珍しくw
本屋さんへ走り新刊をゲットしたのでした。
7編の短編集です。
<目次>
弥勒節
クームン
ニョラ穴
夜のパーラー
幻灯電車
月夜の夢の、帰り道
どれも短いお話ですが
不思議でちょっとゾワッとしたり・・・
短編集なので1つ1つのお話の世界へ入っては
ポン!と現へ帰ってくるような感覚でした。
一番印象に残ったのは「幻灯電車」
昭和になったばかりの頃、
沖縄に1両編成の路面電車が走っていたそう。
深夜にその電車が異世界のものになる時があるって。
でもね、
読み進める内に、やっぱり一番怖いのは人間さってことになる。
「フーイー」もなかなかでした。
恒川作品、次は何を読もうか・・・選ぶのに迷う時間が楽しい^^


