ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

2014年03月

大人向けユーモア漂流記!?







「オイアウエ漂流記」  新潮文庫  2012年2月発行




荻原浩 (Ogiwara  Hiroshi)




南太平洋の上空で小型旅客機が遭難、流されたのは……無人島!?


生存者は出張中のサラリーマンと取引先の御曹司、


成田離婚直前の新婚夫婦、


ボケかけたお祖父ちゃんと孫の少年、そして身元不明な外国人。


てんでバラバラな10人に共通しているのはただひとつ、「生きたい」という気持ちだけ。


絶体絶命の中にこそ湧き上がる、人間のガッツとユーモアが漲った、サバイバル小説の大傑作!





(内容紹介より引用)








ずっと前に感想を書いた「コールドゲーム」と同じ作家さん―


なのですが、雰囲気というか中身は全く違います。


ネット上でも賛否両論あるようです。




「コールドゲーム」や「噂」のように重たい作品でファンになった人には


物足りないというか、えぇ!?て感じになるようですね。


私はどちらも好き♪


一人の作家さんで二味楽しめる、ような気がしてます。




このお話はシリアスになりがちな漂流記を


ユーモアたっぷりに書いています。




成田からフィジーへ、そしてトンガへ。


更にトンガから小型プロペラ機で行く南の島・・・


のはずが悪天候で墜落!




おもしろいばかりじゃなくて


様々な人間模様、生きるという基本的なことが目の前に突出します。




乗客を救って自分は機体とともに沈んでしまった機長の犬、


ゴールデンレトリーバーの存在。


おじいちゃんと一緒に旅行中だった小学生の男の子、


でも保護者であるおじいちゃんにはボケの症状が強くなり・・・。




なんだかんだと言いながら結構がんばる彼らの姿は良いです。




かなりのページ数ですが、ストーリーが笑えるのですいすいと読めます。


GWに南の島へ行った気分でどうぞ( ´艸`)


オイアウエ漂流記 (新潮文庫)/新潮社



¥907

Amazon.co.jp









あやかしを見る瞳を持つ作家・水守響呼が
猫の耳の少女・ひなぎくと竜宮ホテルで暮らして初めてのクリスマス。
とあるパーティへひなぎくとともに訪れると、
そこには幻のライオンをつれた魔術師めいた少女がいて…。
謎の少女と呪いの魔術を巡る第一話。
元アイドルの幽霊と翼ある猫の物語の第二話。
雪の夜の、
誰も知らない子どもたちの物語のエピローグで綴る、
奇跡と魔法の物語、第二巻。
書下し。

(内容紹介より引用)




「竜宮ホテル」の続編、でいいのかな。

<目次>
第一話 死神の箱
第二話 雪の歌 星の声
エピローグ 魔法の夜

感想文は今頃になっちゃったけど(忘れてた!)
読むならクリスマスの気配がし始めたころがいいかもしれません。

猫耳のひなぎくはサンタクロースを信じています。
そんな様子を周囲の大人たちは暖かい目で見て
クリスマスを迎えるのです。

ものすごーく素朴な疑問で
何故今まで誰もサンタさんの姿を見たことがないのか?
と思ったひなぎくは、なんとサンタクロースを捕まえようと考えるw
「暖炉の煙突にとりもちをしかけておけば簡単なのに~。
なんで誰もやってないの?」
それを聞いた大人たちの慌てぶりと説得がひなぎくの目線で語られています。

そう、魔法の夜はクリスマスのこと。

ちょっとだけ切なくて
ほんわり優しい気持ちになれます。

続きはないのかなぁ~。
ひなぎくのお話をもう少し読んでみたいです。
魔法の夜: 竜宮ホテル (徳間文庫)/徳間書店


¥659

Amazon.co.jp

歴史に不滅の名を刻みつつも、
いまだヴェールに厚く覆われたままの、東洲斎写楽。
蓮丈那智は、古文書の調査に訪れたはずの四国で、
その浮世絵の知られざる秘密へ足を踏み入れることに(表題作)。
憑代、湖底遺跡、奇怪な祭祀。
異端の民俗学者は、
堆積する時代に埋没してしまった死者の囁きに、
今日も耳を傾け続ける――。
あなたの知らぬもう一つのニッポンを描く、本格ミステリ集。

(内容紹介より引用)




蓮杖那智シリーズ3作目。
これはまだ本屋さんで買える・・・と思います~(^^ゞ

お馴染の短編集です。
<目次>
憑代忌(よりしろき)
湖底祀(みなそこのまつり)
棄神祭(きじんさい)
写楽・考(しゃらく・こう)

2作目の最終話でもう一人の助手として登場した佐江由美子が定着してます。

憑代とは、
神霊が招き寄せられて乗り移るもの。
樹木、岩石、人形などの有体物で、これらを神霊の代わりとして祭る(広辞苑)
という引用文で始まる1話目。

那智のゼミを受講している学生たちの単位取得の執念がミクニへ向けられる。
本人である蓮杖那智では強すぎて念も効かないだろうって。
ミクニの災難(´_`。)
ゲーム感覚の内はよかったけど、こういうのはエスカレートしていくもの・・・
冗談では済まされないレベルだと察知した那智はミクニを大学から遠ざけた。
ミクニ危機一髪!

2話目の終わりから3話目へと繋がっていきます。

表題作より3話目の「棄神祭」の方が私はおもしろかった!
那智が若かりし頃に手がけたフィールドワークの地へ再び・・・。

民俗学では、豊穣を約束する神は同時に災厄をもたらす存在だそうだ。
那智の考察では「殺害されることに意味をもつ神々」。
神話繋がりでバビロンから出雲神話まで
広く考察する那智の世界がおもしろい^^

写楽・考はその通り、
蓮杖那智ならでは、というのか、
著者の北森鴻氏ならではの写楽像について、で
これまた謎多き絵師・写楽の1つの姿なんでしょうね。

相変わらず、マニアックな世界ですが
やっぱりお気に入りです^^
写楽・考―蓮丈那智フィールドファイル〈3〉 (新潮文庫)/新潮社


¥514

Amazon.co.jp

↑このページのトップヘ