そこは、こちらの世界とはことなる時が流れる妖精たちの国――。
美しかった母を早くに亡くしたうえに、父親も失踪、
ひとりぼっちになったコリアンダーは、
意地の悪い継母と邪悪きわまりない牧師から、
こきつかわれ、虐待をうけつづけて暮らしている。
あるときとうとう衣装箱に閉じこめられ、殺されそうになるが、
ふとしたことから妖精の国に迷いこむ。
そこで、自分にかけられたおそろしい魔女の呪いの秘密を知り……。
魔女の呪い・妖精の魔法・おそろしい殺人・うっとりするようなロマンス――
悲劇の少女コリアンダーは運命に翻弄されながら、必死に闘う。
コリアンダーは最後に幸せを手に入れることができるのか?
ページをくる手がとまらない超正統サスペンス・ファンタジー。
著者のサリー・ガードナーは失読症で、
本書でネスレ子どもの本賞金賞を受賞して、大きな話題となった。
(BOOKSデータベースより引用)
児童書です。
サスペンス?ん?んん?という感じです。
継母と牧師からの仕打ちは昔話にありがちな気がするので、
ここはさらっと流しておいていいと思います。
風邪薬からの眠気の合間に読んでいましたが、
おもしろかったー!
スルスルと読み進められて、お伽の国に入り込んでいました。
ナルニア等、あっちの世界と行ったり来たりするようなお話が
お好きならいけると思います。
1600年代のイギリスが舞台で
幼いコリアンダーが15才になるまでのお話です。
コリアンダーは、あのハーブのコリアンダーのことです。
コリアンダーという名前が敬虔なキリスト教徒らしくないと
継母と邪悪な牧師に責められ、名前まで変えるように・・・
「らしい」新しい名前はアンだそうで(笑)
あ、そうなんだって感じでした。
巻き毛の燃えるような赤毛までも切られてしまいます。
でもラストの方で成長したコリアンダーが
すっかり元通りに伸びた赤毛にグリーンのドレスを纏うシーンの
鮮やかな色彩が目に浮かんで、あぁ見てみたいと思いました。
幼かったコリアンダーが物語が進むにつれて
成長し、強く賢くなっていくのがわかります。
ハーブのコリアンダーの効能と同じように
元気になれそうな物語でした。
この本、古本屋さんで¥100だったのですが
おそらく1度も読まずに売ってしまわれたようで
ページを開く度にパリッと音が・・・。
素敵な本なのに残念なことです。
私はニコニコですけどね^^
- コリアンダーと妖精の国/主婦の友社

- ¥1,995
- Amazon.co.jp

