ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

2013年02月

5
衣装箱のふたをあけると、
そこは、こちらの世界とはことなる時が流れる妖精たちの国――。
美しかった母を早くに亡くしたうえに、父親も失踪、
ひとりぼっちになったコリアンダーは、
意地の悪い継母と邪悪きわまりない牧師から、
こきつかわれ、虐待をうけつづけて暮らしている。
あるときとうとう衣装箱に閉じこめられ、殺されそうになるが、
ふとしたことから妖精の国に迷いこむ。
そこで、自分にかけられたおそろしい魔女の呪いの秘密を知り……。
魔女の呪い・妖精の魔法・おそろしい殺人・うっとりするようなロマンス――
悲劇の少女コリアンダーは運命に翻弄されながら、必死に闘う。
コリアンダーは最後に幸せを手に入れることができるのか? 
ページをくる手がとまらない超正統サスペンス・ファンタジー。
著者のサリー・ガードナーは失読症で、
本書でネスレ子どもの本賞金賞を受賞して、大きな話題となった。

(BOOKSデータベースより引用)




児童書です。

サスペンス?ん?んん?という感じです。
継母と牧師からの仕打ちは昔話にありがちな気がするので、
ここはさらっと流しておいていいと思います。

風邪薬からの眠気の合間に読んでいましたが、
おもしろかったー!
スルスルと読み進められて、お伽の国に入り込んでいました。

ナルニア等、あっちの世界と行ったり来たりするようなお話が
お好きならいけると思います。

1600年代のイギリスが舞台で
幼いコリアンダーが15才になるまでのお話です。
コリアンダーは、あのハーブのコリアンダーのことです。
コリアンダーという名前が敬虔なキリスト教徒らしくないと
継母と邪悪な牧師に責められ、名前まで変えるように・・・
「らしい」新しい名前はアンだそうで(笑)
あ、そうなんだって感じでした。

巻き毛の燃えるような赤毛までも切られてしまいます。

でもラストの方で成長したコリアンダーが
すっかり元通りに伸びた赤毛にグリーンのドレスを纏うシーンの
鮮やかな色彩が目に浮かんで、あぁ見てみたいと思いました。

幼かったコリアンダーが物語が進むにつれて
成長し、強く賢くなっていくのがわかります。

ハーブのコリアンダーの効能と同じように
元気になれそうな物語でした。

この本、古本屋さんで¥100だったのですが
おそらく1度も読まずに売ってしまわれたようで
ページを開く度にパリッと音が・・・。
素敵な本なのに残念なことです。
私はニコニコですけどね^^
コリアンダーと妖精の国/主婦の友社


¥1,995

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何冊目かな・・・


結構読んでる作家さんです。







「犯罪小説家」  双葉文庫  2011年5月発行




雫井脩介  (Shizukui  Shusuke)






新進作家・待井涼司の小説の映画化に、奇才・小野川充が監督起用される。


小野川は、待井の住む町で以前起きた、美人女性の自殺事件を作品に絡めたがり、


異常とも言える執拗さは待井を当惑させ……。


クライマックスの恐怖に背筋が凍る、傑作サスペンス、待望の文庫化!






(BOOKSデータベースより引用)









最後まで読んで、真っ先にうかんだ感想は


「正義は?


警察は何してるの?」


でした。




僅かに余韻が残るラストシーンに救いを求めるしかなくて・・・




こんなこと、そのままでいいわけがない。




ネット上の自殺サイトに集う自殺志願者たちとそれを手伝う人たち。


更に、サイトが消えても憧れに近いような想いを抱いて


吸い寄せられるように人々が聖地へと。。。




一応、サスペンスだけでなく謎解き要素もあるんだけど~


二転三転するのかと思いきや、


やっぱりか! でしたw




読み応えあると思います。


が、


自殺がテーマなので嫌な人は嫌かもしれません。




久しぶりに読んだずっしりと重みのあるミステリーでした。




犯罪小説家 (双葉文庫)/双葉社



¥750

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あ~ 腰が痛い(>_<)


右側がやばいです・・・





宮部さん時代作品・初、です。







「初ものがたり」  新潮文庫  1999年9月発行




宮部みゆき  (Miyabe  Miyuki)






鰹、白魚、鮭、柿、桜……。


江戸の四季を彩る「初もの」がからんだ謎また謎。


本所深川一帯をあずかる「回向院の旦那」こと岡っ引きの茂七が、


子分の糸吉や権三らと難事件の数々に挑む。


夜っぴて屋台を開いている正体不明の稲荷寿司屋の親父、


霊力をもつという「拝み屋」の少年など、一癖二癖ある脇役たちも縦横無尽に神出鬼没。


人情と季節感にあふれた時代ミステリー・ワールドへご招待!








(BOOKSデータベースより引用)












宮部作品は何冊も読んでいたのですが、時代作品はまだでした。





何人もの方に「いいよ~」と言われ続け・・・


ブログで交流のあるソラマメさんお勧めの「あんじゅう」を探しに行くが見当たらず、


代わりにとっつき易そうなこの本をゲット!


(あんじゅうも今日、手に入りました^^)





何故かはわからないけど、


私の頭の中で「高橋克彦の時代作品」と「宮部みゆきの時代作品」が


ごっちゃになっていて・・・・・・読んだつもりでいたのでした。

岡っ引きの茂七が事件を解決していく一話完結型の連作短編集です。





おもしろ~い(´∀`)





次々におこる巷の事件解決も楽しめるけど


四季折々の初もの!


これが実においしそうでありますw





茂七の奥さんが作ってくれるものも、


屋台の謎のおやじが作ってくれるものも、


あ~ いいなぁ(⌒¬⌒*)





季節の花や木々、天候の描写も優しく丁寧です。


目の前に桜が散り、


風が吹いて、水が薫る・・・


冬の木枯らしの刺すような冷たさも。





あとがきを宮部さん自身が書いていて


続編を!と思っているそうです。


いつになるかわからないけど気長に待っていよう♪





屋台のおやじ!あんたは何者じゃ~!?


初ものがたり (新潮文庫)/新潮社



¥546

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明日は自分の実家のお墓参りいってきま~す。













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