台風がやってきたようで、雨がいきなりどしゃ降りに!
そして、ちょっとばかり蒸し暑い(>_<)
こんな日に限ってオットは遅番のシフト・・・日頃の行いか?w
「半島を出よ」 上下巻 幻冬舎文庫 2007年8月発行
村上龍 (Murakami Ryu)
北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、
2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。
彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。
〈財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟〉
さらなるテロの危険に日本政府は福岡を封鎖する。
逮捕、拷問、粛清、白昼の銃撃戦、被占領者の苦悩と危険な恋。
北朝鮮の後続部隊12万人が博多港に接近するなか、
ある若者たちが決死の抵抗を開始した。
〈現実を凌駕する想像力と、精密な描写で迫る聖戦のすべて。〉
野間文芸賞、毎日出版文化賞受賞作品。
(BOOKSデータベースより引用)
これ、嫌いっていう人が多いと思う。
そんな作家で、そんな小説なんです。
それでも、20代に会社の先輩に勧められた「愛と幻想のファシズム」で
衝撃を受けた自分としては
やはりどこかに書き留めておきたいと思っていました。
この感想文ブログを書き始めた時から
ずっと迷っていたけど
こんな台風の夜に書くのが合ってるかもしれないと
ようやく書き始めました。
グロいというのはちょっと違ってて・・・
例えば、だけど
ホームレスが目の前にいるシーンでも本だから
臭いや温度ってわかりにくいですよね。
自分の経験で想像するしかない。
だけど、村上龍の書く文章って
微に入り、際に入り、ものすごいリアルで執拗で
臭いや温度・湿度まで皮膚感覚で感じてしまうような描写なのだ。
だから時々、もういいからってすっ飛ばしたくなるw
この小説が書かれたのは単行本が2005年発行だから
もう少し前なんでしょうね。
で、作中の時代は2010~2011年、
エピローグのように2014年が最後の章になっています。
怖いよ。
リアルで。
今の日本と諸外国との関係を考えると
あってもおかしくない、と思わせられる。
何かから受ける影響を嫌だと思ったらうまくかわせる、
そういう人なら、どうってことないかもしれない。
が、私のように受けるものは負のエネルギーでも
まともに受け止めてしまう不器用なタイプには、かな~りヘビーなのだヽ(;´ω`)ノ
村上龍って誰?ぐらいの世代の人に読んでみてもらいたいかも?
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