「誰かが<のっぺらぼう>を見るようになったら呼んでほしい――」
みんなの顔が〈のっぺらぼう〉に見える――。
息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。
家族みんなで暮らした懐かしいパルプ町。
桜咲く〈サクラバ〉や六角交番、タンカス山など、
あの町で起こった不思議な事件の真相を兄が語り始める。
懐かしさがこみ上げるメフィスト賞受賞作!
(BOOKSデータベースより引用)
いつものように古本屋さんで、ふと目に付いた1冊。
私にとっては「アタリ」でした^^
小路幸也氏の書くものは、
「東京バンドワゴン」のようにわかりやすい家族の物語と、
この本や、先に感想文UPした「猫と妻と暮らす」 のような
幻想的な物語とがあるようですね。
始まりは今、弟の息子(小学生)に訪れた異変から始まる。
そして20年ぶりに兄に連絡をとり、
兄は東京郊外から飛行機に乗り
言葉通り「すぐに」訪ねてきてくれたのだ。
そして兄の長い物語が語られる。
この兄は1963年生まれ、私より1歳年上。
その小学生時代のお話。
同じ時代なので共感できるところもたくさんあるけど
いや、こんなじゃなかったよーというとこも同じくらいあったw
私の小学生時代は千葉県。
物語に書かれているより、もうちょっと現代的だったww
それでも今よりは、
不思議なものは不思議と思うままに受け入れていたような気がする。
そんな心が大切なのでしょう。
解す者(ゲスモノ)、
違い者(タガイモノ)、
稀人(マレビト)、
自分の意志に関係なく選ばれてしまった人たちがいるそうだ。
子供たちが主人公ではあるけれど、
子供が読むには少しホラー色が強すぎて、謎も複雑かもしれない。
やっぱり大人の楽しむ不可思議でノスタルジックな物語だと思う。
最後に、兄は幼い甥っ子の為に
すぐにこの近くに引越してくるよ、と言ってくれる。
きっと訪ねてきた時と同じように本当に「すぐに」来てくれるだろう。
兄弟の上のものが、どんなに下を想っているか・・・
下の子たちにはわかりにくいのかな。
私は長女、私の母も長女だったので
二人でそんなことを話したことがある。
親の愛とは違うけど、それもまた愛なのです。
そんなことを感じて最後に安堵と共にホロっとしました。
読み終わって、
これ絶対に続編があるはずだと思って
(根拠があるわけでなく、タダのカンです(^^ゞ)
検索して探してみたら・・・あった!
完璧な続編というわけじゃないらしいけど。
「高く遠く空へ歌う歌」
同じ古本屋さんで探したけど、そんなに都合良くあるはずもなく
某大手ネットショップで古本を購入しました^^;
今、読んでるので近い内にまた感想文UPします。
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