ねこの夢

読んだ本の備忘録として。。。

2012年03月

すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?
“過去から”届いた一連の手紙。
高校生焼身自殺と連続殺人の接点は?

男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。
数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに
事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。
なぜ阿坂のもとに?そして差出人の正体は?
阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、
担当編集者は何者かに殺害された。
すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?
傑作長編ミステリー。

(BOOKSデータベースより引用)




香菜里屋シリーズと同じ著者ですが
全く違うテイストのストーリーです。
とにかくトリッキー!
サスペンスぽさも持ち合わせた推理小説です。

先入観にとらわれちゃいけない、
「ぼく」に惑わされたら一足先に謎は解けない。

「今はもうどこにもいないキミへ」
「友人の一人」から手紙が出される。
差出人も受取人も、どちらも既に「どこにもいない」はずなのに!

香菜里屋シリーズとは全く趣が異なっていて驚きました。
こんなトリッキーなものも書く作家さんだったのかと
嬉しい驚きと同時に、もう新作は読めない残念さがあります。

他に「深淵のガランス」という本を読んだことがあるのですが
こちらはあまり面白くなかった。。。
なので、正直期待せずにページをめくり始めました。

章のタイトル、組み方も惹かれます。
プロローグ、モノローグ1、第1章・・・

モノローグ1の手紙で一気に世界へ引き込まれました。

高校生が同級生に書く手紙の雰囲気がいいです。
まっすぐで危うい、
幼さも残して大人になりつつある10代の感じがよくでていると思います。

事件は、過去の事件と現在の殺人事件との2つについて
犯人捜しと動機の解明がされていきます。

最後の最後に解決が一足先に見えるか見えないか、
なかなかやってくれます。

解説も読んで欲しいかなぁ。
作品に合わせて、著者への手紙の体裁をとっています。

メビウス・レター (講談社文庫)/北森 鴻


¥650

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法が裁いてくれないのなら、どうしますか?













「最後の証人」  宝島社文庫  2011年6月発行




柚月裕子  (Yuzuki Yuko)






元検察官の佐方貞人は刑事事件専門の敏腕弁護士。


そんな彼のもとに、殺人事件の被告人から弁護依頼が舞い込む。


高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。


男女間の愛憎のもつれの末の犯行であり、物的証拠、


状況証拠から有罪確実だとみられている。


しかし佐方の本質を見抜く勘が、事件の裏に何かがあると告げていた。


有罪必至の弁護を引き受けた佐方の勝算とは何か。


やがて裁判は驚くべき展開をみせる! 




『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家による、衝撃の話題作!








(BOOKSデータベースより引用)















法廷サスペンスといわれています。


でも私の印象は違うかな・・・


裁判等の法曹界の仕事についてきちんとした知識があるわけではないので


この本の裁判がリアルに書かれているのかどうかわかりませんが、


そういうところではなくて


事件が発生するまでの過程、関係者の心情に興味がいきました。




たった一人の子供の命を理不尽に奪われ、


その相手は何の責任もとらなくていい。


そんな状況になって親は諦められるのだろうか?


時間が解決したり、癒してくれる?


その時間て一体どのくらいの長さをいうのだろう。




悔しくて悲しくて涙が出てきます。




時間が経って、平気な顔をしているのは


忘れたからでも癒されたわけでもない。


引き出しにそっとしまっておくことが出来るようになっただけ。


いつでも開けて取り出せるのだ。


そして、開けるのは自分とは限らない。




最後にもしかしたら救われるかもしれないという


希望が見えてまた泣けます。




サスペンスというか、


子を想う親の気持ちってどれほどか、を見せつけられる。


常軌を逸しているかもしれないけど・・・。




先日の京都での事件と重なってきます。






最後の証人 (宝島社文庫)/柚月 裕子



¥620

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「てるてる あした。きょうはないても あしたはわらう。」















「てるてるあした」  幻冬舎文庫  2008年2月発行




加納朋子  (Kanou Tomoko)








親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。


そこで彼女が一緒に暮らすことになったのは、


おせっかいなお婆さん、久代だった。


久代は口うるさく家事や作法を教えるがわがまま放題の照代は心を開かない。


そんなある日、彼女の元に差出人不明のメールが届き始める。


その謎が解ける時、照代を包む温かい真実が明らかになる。






(文庫裏表紙より引用)













加納朋子さん、読んだことないなんて言ってましたが


しっかり読んでました・・・!


姉妹編の「ささら さや」 も(^_^;)




テレビドラマ化されたらしいのですが、全く知りませんでした。




主人公の照代に届く謎のメール、それがトップに書いた文章です。


「てるてる あした。きょうはないても あしたはわらう。」


なんとも素敵な言葉です。


明日という希望があること、忘れていたかもしれません。




ミステリーではなくて、照代が自立していく過程を


佐々良の町を舞台に優しく、温かく見守るように書かれています。


少女の幽霊などの謎も一緒に。


謎は最後に解き明かされます。




そして、別れがあり、泣けます。




やっぱり加納朋子さん、いいですね。


大人はもちろん、中学生以上ならきっと楽しめると思います。






てるてるあした (幻冬舎文庫)/加納 朋子



¥630

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