墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。
やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、
「犯人」は
「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、
鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。
ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった―。

鞠子の遺体が発見されたのは、
「犯人」がHBSテレビに通報したからだった。
自らの犯行を誇るような異常な手口に、日本国中は騒然とする。
墨東署では合同特捜本部を設置し、前科者リストを洗っていた。
一方、ルポライターの前畑滋子は、右腕の第一発見者であり、
家族を惨殺された過去を負う高校生・塚田真一を追い掛けはじめた―。

群馬県の山道から練馬ナンバーの車が転落炎上。
二人の若い男が死亡し、トランクから変死体が見つかった。
死亡したのは、栗橋浩美と高井和明。二人は幼なじみだった。
この若者たちが真犯人なのか、全国の注目が集まった。
家宅捜索の結果、
栗橋の部屋から右腕の欠けた遺骨が発見され、
臨時ニュースは「容疑者判明」を伝えた―。

特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、
前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。
今や最大の焦点は、二人が女性たちを
拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。
そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、
「兄さんは無実です」と訴えた。
さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、
由美子の後見人として注目を集めた―。

真犯人Xは生きている―。
網川は、高井は栗橋の共犯者ではなく、
むしろ巻き込まれた被害者だと主張して、
「栗橋主犯・高井従犯」説に拠る滋子に反論し、
一躍マスコミの寵児となった。
由美子はそんな網川に精神的に依存し、
兄の無実を信じ共闘していたが、
その希望が潰えた時、身を投げた―。
真犯人は一体誰なのか?

宮部みゆきが“犯罪の世紀”に放つ、渾身の最長編現代ミステリ。

(BOOKSデータベースより引用)




文庫で5巻、単行本で上下巻のボリュームです。

ものすごい長編作品ですが、
宮部みゆきさんの文章はとても読みやすくて
途中で挫折することなく、ほぼ一気に読み切れました。

読みやすいので、今までに何冊も読んでいるんです。
(火車、龍は眠る、スナーク狩り、クロスファイア、理由、レベル7、etc)
でも、何故か深く印象に残るものがあまりなくて・・・o(_ _*)o

で、最近は遠ざかっていたのですが、
新刊(英雄の書、ソロモンの偽証)が気になりまして
書きかけの感想文を発掘したわけです(^^ゞ

ルポライターの前畑滋子が事件を取材し、解決へと導いていきます。

タイトルの「模倣犯」は最後に、
あぁこういう風に使いたかったのねってわかります。

個人的には、有馬豆腐店。
とても気になって、哀しすぎるけど素敵なキャラなんです。
おじいちゃんと孫娘。
もっと真ん中に押してきて欲しかったなぁ。

事件解決って報道されても、
それは警察という組織にとってだけのことで
被害者にとっては何も終わってない、
一生終わることはないんだって。

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