同じ作家さんで感想文書いてないのがあと2冊~。







「無事、これ名馬」  新潮文庫  2008年5月発行




宇江佐真理  (Ueza  Mari)






吉蔵は町火消し「は組」の頭。


火の手が上がれば、組を率いて駆け付け、命懸けで火事を鎮める。


そんな吉蔵に、武家の息子・村椿太郎左衛門が弟子入りを志願してきた。


生来の臆病ゆえに、剣術の試合にどうしても勝てない太郎左衛門。


吉蔵の心意気に感化され、生まれ変わることができるのか……。


少年の成長と、彼を見守る大人たちの人生模様を、


哀歓鮮やかに描き上げる、傑作時代小説。








(BOOKSデータベースより引用)












連作短編集。


とはいっても、章に分かれた1つの長編と思った方がいいかも。。。





「好きよ たろちゃん」


「すべった転んだ洟かんだ」


「つねりゃ紫 喰いつきゃ紅よ」


「ざまァ かんかん」


「雀放生」


「無事、これ名馬」





7才の太郎左衛門が吉蔵を訪ねるところから始まり、


30才を過ぎて、ようやっとお嫁さんをもらうところまでの


江戸の町に生きる人々の人生を


優しすぎず厳しすぎず、ごくごく普通に丁寧に綴られています。





「無事、これ名馬」とは、


結局、大きな怪我も病気もせず何事も無く過ごしてきた馬が名馬だという意味だそうだ。





文庫のためのあとがきとして著者自身の息子さんに重ねていました。


もし、優秀な息子だったら、この物語は生まれなかったと・・・。


どうもパッとしない子だったからこそ


日常の小さなことに感激していたそう。





そこでふと我が家を見てみれば・・・


子どもはいないけど不出来なオットならいるではないか!(笑)


そうだよ。


宇江佐さんのような目で見ればいいのだ~。


(無理そうだけど、努力はしてみる)





人が生きるとはこういう風に後々へ繋がっていくものだと


ちょっとうるうるしながら、ほんわか優しい気持ちになります。





私たち夫婦の後に繋がる人生はないけれど


それならそれで、周りの人たちの生き様をじっくり観察させてもらいましょ^^


と、思った物語でした。





良いですよ。





無事、これ名馬 (新潮文庫)/新潮社



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